最大出力20MWの洋上風力タービン、電力網への接続完了
2024年9月26日、中国南部の海南省にある海南臨高大型洋上風力タービン試験・イノベーションセンターに設置されている明陽智能(MINGYANG SMART ENERGY)の「MySE 18.X-20MW」が電力網への接続を完了し、送電を開始したと中国メディアが報じました。
最大出力20MWという世界最大の風力タービン「MySE 18.X-20MW」は、洋上ではなく海南島北部の沿岸に設置されており、2024年8月末に設置完了が発表されています。2024年9月1日にフィリピンの東で発生し、東シナ海で猛烈な台風に発達後、中国の海南島へ上陸、ベトナムや中国で甚大な被害が報告された台風11号「ヤギ」(YAGI)の経路上に設置されていたことから被害状況が気になっていましたが、今回の報道情報によると無事だったということになる。
海南島では台風により倒壊した風力タービンも
台風11号「ヤギ」が上陸した海南島に近い場所で設置されている風力タービンのうち、「MySE 18.X-20MW」の他に浮体式デュアル洋上風力プラットフォーム「OceanX」と海南島の北東に位置する海南省文昌市沿岸に設置されている風力タービンが台風「ヤギ」の影響について、これまでに報じられていました。
浮体式の「OceanX」は無事でしたが、文昌市沿岸の風力タービンは複数基の倒壊が確認されています。
浮体式デュアル洋上風力プラットフォーム「OceanX」
海南省文昌市沿岸に設置されている風力タービン
「MySE 18.X-20MW」の近くに設置されている「MySE16-260」は大丈夫?
今回、中国メディアで報じられた「MySE 18.X-20MW」グリッド接続完了の記事で紹介されている画像を確認すると、設置をおこなったクローラークレーンは撤去されていますが、台風通過後に撮影されたのかどうかは不明。
設置完了時に「MySE 18.X-20MW」の後ろに映っている風力タービンは、明陽智能のウェブサイト掲載情報によると「MySE16-260」。グリッド接続完了時の画像は「MySE16-260」が映り込まないアングルから撮影されている。こちらも巨大な風力タービンなので台風の影響が気になるところですが、情報はありません。もしかして破損しているから映らないように撮影したのでは・・と勘ぐってしまいますが、破損や倒壊していればさすがに報道されていると思うので無事なんでしょう、多分。
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