CRRCが20MW風力タービンプロトタイプ「启航号」設置完了

中国中车“启航号”20MW漂浮式海上风电机组成功吊装
(CRRCの「启航号」20MW浮体式洋上風力タービンユニットが無事に吊り上げられた)
出典:https://www.crrcgc.cc/crrcgc/2025-01/13/article_2025011318433582301.html
2025年1月11日、中国中車(CRRC)は浮体式洋上風力タービンとして独自開発を進めている出力20MWの風力タービンプロトタイプ「启航号」を山東省東営市風力発電設備試験認証イノベーション基地(山東東営風電装備測試認証創新基地)に設置したことを明らかにした。
出力20MWの風力タービンプロトタイプ「启航号」は、ローター直径260mで標準的なサッカーコート7面分に相当、ハブ高さ151m、設計耐用年数25年。風力タービン1回転ごとに一般家庭2~4日分の電力を発電し、年間で石炭消費量を約25,000トンおよび二酸化炭素排出量を約62,000トン削減するという。
気になる浮体構造や係留設備
浮体式洋上風力タービンプロトタイプ「启航号」を設置したのはテストサイトのようですが、浮体式洋上風力となると浮体構造や係留設備がどのようなものなのか気になるところ。しかし、CRRCの掲載情報には詳細情報は無く、完成イメージも浮体構造が分かるものは無いため不明。
掲載されている情報として、浮体の安定性を高めるため、さまざまな最先端の革新的制御技術を統合し、揺れが最小限に抑えられる設計になっているという。さらに、一部のコンポーネントの再利用性と拡張性を考慮した設計となっており、構造部品のモジュール構造によってユニットの柔軟性と効率性が向上。複数の台風対策技術を採用することで、台風などの異常気象時における安全性と安定性が大幅に向上。
関連するテストと認証を完了した後、浮体式洋上風力タービンプロトタイプ「启航号」は洋上に設置され、電力網に接続される予定であることが記載されているので、時期は不明ですが洋上への設置も予定されているようです。
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