富山市岩瀬浜沖で座礁の貨物船「DONG YU」から油流出
2024年1月28日、富山市岩瀬浜の沖で座礁している貨物船「DONG YU」から沖合に向かって薄い油膜のようなものがひろがっていることが確認された。
油膜は船の東西およそ1.6kmに渡って広がっており、海岸線への油の漂着は確認されていないという。28日午後には船の周囲に油の吸着材を設置し、巡視船「ひだ」の搭載艇が航行し海水を撹拌して油を分散。座礁したままの船を無人で放置してていれば油の流出が起きることは当然の結果といえる。
しかし、報道されている情報によると、流出源は分かっていないものの油膜の色や広がり方から船の燃料である重油ではないと、伏木海上保安部はみているそうです。
油の流出が起きているのは事実なので残念な結果であることは間違いありませんが、重油ではないということはまだ最悪の結末には至っていないということなのかも。干満の小さな日本海側では満潮に合わせて船を曳き出すということが難しいため、積荷を下ろして浮力を確保する方法が離礁させる手段の一つとして考えられる。積荷を下ろしても浮力が確保できない程に船体が破損している場合は、燃料を抜き取るという作業を先行させる必要がある。
燃料タンクからの流出が起こる前に離礁or燃料抜き取りをおこなわなければ、大量の燃料流出が起きることは時間の問題。迅速な対応が求められている。
貨物船「DONG YU」
船名 | DONG YU |
総トン数 | 2,962トン |
載貨重量トン | 5,500トン |
長さ | 97m |
幅 | 17m |
船籍 | パナマ |
建造年 | 2008年 |
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