メキシコの石油プラットフォーム「Akal-B」で火災、1人死亡

メキシコの石油プラットフォーム「Akal-B」で火災、1人死亡 事件・事故
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メキシコの石油プラットフォーム「Akal-B」で火災、1人死亡

2024年4月6日午後4時48分、メキシコの国営石油会社ペメックス(Pemex、Petróleos Mexicanos)はメキシコのカンペチェ湾沖合で運営する石油プラットフォームで火災が発生したことを同日発表の声明で明らかにしました。

火災が起きたのは「Akal-B」プラットフォームの1つ。火災発生後、直ちに緊急時対応計画が発動され、午後5時4分に火災は鎮火。さらに、第1報の声明では火災により9人が負傷し、メキシコのカンペチェ州にある都市シウダード・デル・カルメンへ搬送されたと述べ、この時点では重傷者が出ていないと報告。

しかし、翌日の4月7日にペメックスが発表した第2報では、火災による被災者がペメックスの従業員5人、DIAVAZの従業員3人、COTERの労働者6人の合わせて14人であると公表。そのうちの1人が死亡し、2人が重篤な状態であるという。

事故という突発的な事態で刻一刻と変化する状況の中、発表された内容なので被災者の人数や状態が変わっているのはあり得る事だと思う。ただし、火災発生から鎮火までが僅か16分というのは、SNSに投稿されている火災状況の動画を見ると少し信じられないという印象。

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Akal油田があるカンタレル油田は1981年に生産開始

「Akal-B」プラットフォームがあるAkal油田は、メキシコ湾南部のカンペチェ湾沖合にあるNohoch、Chac、Kutzとともにカンタレル油田を形成する主要油田の1つ。1976年に漁師のRudesindo Cantarellによって発見され、1981年に生産を開始。

2003年のピーク時には日量210万バレルを記録しましたが、その後生産量は急激に減少し、2009年までに日量77万2千バレルに落ち込み、現在では日量約20万バレルとなっている。

火災が発生した「Akal-B」プラットフォーム設置がいつおこなわれたのか不明ですが、メンテナンス不足や運用上の不備が事故の要因になっている可能性が高いと報じられています。

2023年7月にはカンタレル油田の「Nohoch–A」で火災発生

2023年7月7日、今回火災が起きた「Akal-B」と同じメキシコ湾のカンタレル油田にある「Nohoch–A」と呼ばれるセンター処理プラットフォームで火災が発生。この時は2人が死亡、5人が負傷、1人が行方不明となっている。

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