英国のノーフォーク海岸から約120km離れた北海で計画が進められている「Hornsea Three offshore wind farm」で建設により影響を受ける可能性があるキティウェイクと呼ばれる鳥類のミツユビカモメに対する生態学的補償措置として沖合に人工営巣構造物が設置されるそうです。
英国の洋上風力でキティウェイク保護のため人工営巣構造物を設置
2027年の運転開始を目指して開発が進められている英国の「Hornsea Three offshore wind farm」ですが、洋上風力発電所の建設によって影響を受ける可能性のあるキティウェイクと呼ばれる鳥類のミツユビカモメに対する生態学的補償措置として沖合に人工営巣構造物(artificial nesting structures)が設置されるそうです。
「Hornsea Three offshore wind farm」は、英国のノーフォーク海岸から約120km離れた北海に建設が計画されていますが、人工営巣構造物を設置するのは沖合1km~1.4kmという陸地寄り。設置する候補地の選考は徹底して行われ、ローストフト(Lowestoft)のサウスビーチ沖合1kmに2基、RSPBミンスミア自然保護区の海岸線から沖へ1.4kmに1基が設置される予定。
人工営巣構造物は自然の崖を再現
キティウェイクの巣になる人工営巣構造物(artificial nesting structures)の形状は八角形でそれぞれの面におよそ70の営巣スペースがあり、全体では500以上になる。
構造設計には、エンジニアチームだけではなく鳥類学者も加わりキティウェイクにとって魅力的なものになっているそうです。
個々の営巣スペースについては、キティウェイクが自然の環境で巣を作る崖を再現するために、狭い棚と垂直の側面を設けている。
2023年3月末には設置が完了する予定。
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