世界最高の杭打ち船「铁建大桥桩1」竣工、ブラジルで初作業の予定

出典:Science and Technology Daily
2026年3月31日、江蘇大津重工(Jiangsu Dajin Heavy Industry)で中国鉄建大橋工程局(China Railway Construction Bridge Engineering Bureau Group)向けに建造していた杭打ち船「铁建大桥桩1」(Tie Jian Da Qiao Zhuang 1)が竣工し、引き渡しがおこなわれました。
杭打ち船「铁建大桥桩1」の船体寸法は長さ130.5m、幅40.8m、深さ8.4m。リーダー長さは156mで世界最高。直径7m、最大重量700トンの杭を水深70mの海域で打設することが可能。さらに、中国の国内で初となる大型杭打ち船として自動船位保持装置(DPS)を搭載しているのが大きな特長。中国船級社(CCS,China Classification Society)の登録情報によると、最大吊り上げ能力は900トン。
竣工後はブラジルの海上橋「サルヴァドール・イタパリカ橋」建設へ

杭打ち船「铁建大桥桩1」は竣工後、ブラジルの「サルヴァドール・イタパリカ橋」(Salvador Bridge)で橋脚基礎の杭打ち作業に従事する予定。
ブラジル北東部の大西洋岸に面したバイーア州の州都であるサルヴァドールとイタパリカ島を結ぶ「サルヴァドール・イタパリカ橋」は、全長12.4kmの海上橋。船舶航路となる中央部分は斜張橋となっており、桁下高さは海抜85m、水深67m。
2025年3月に橋脚基礎の設計に向けた地盤調査が完了し、2025年末までに橋の建設が開始される予定。橋の建設は、サルヴァドール側の約4kmにおよぶアクセス道路の完成後に開始され、建設期間は5年間。イタパリカ島側にも約30kmにおよぶアクセス道路を建設予定で橋の開通は2032年になると予想されている。
中国の江蘇省南通市からブラジルのサルヴァドールまでは約20,000km(10,800海里)。杭打ち船「铁建大桥桩1」はDPS搭載船ではあるものの、非自航式。さすがに曳航はしないと思うので、半潜水式運搬船で輸送されるものと思われます。仮に平均速力10ノットと仮定して所要日数を計算すると、10,800海里 ÷ 10ノット ÷ 24時間=45日。

長さ156mのリーダーを建て起こす推力5,000トンの油圧シリンダー

出典:江苏恒立液压股份有限公司
長さ156mという巨大なリーダーを建て起こすため、杭打ち船「铁建大桥桩1」には推力5,000トンの油圧シリンダーが搭載されている。
シリンダー直径2m、シリンダーボア(内径)1.6m、ピストンストローク21m、最大まで伸ばすと長さ約50m。総重量402トン、定格推力5,000トン。
杭打ち船「铁建大桥桩1」(Tie Jian Da Qiao Zhuang 1)

出典:Science and Technology Daily
| 船名 | 铁建大桥桩1 (Tie Jian Da Qiao Zhuang 1) |
| リーダー長さ | 156m |
| 長さ | 130.5m |
| 幅 | 40.8m |
| 深さ | 8.4m |
| 杭打ち仕様 | 最大作業水深:70m 最大杭径:7m 最大杭重量:700トン 杭長:120m超 |



















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