浸水で半分沈んだタグボート「Theodore TOO」を救出
2024年12月19日、カナダの子供向けテレビアニメ「Theodore Tugboat」に登場する船を擬人化したキャラクター「Theodore TOO」の実写版タグボートが浸水し、半分沈んだ状態から救出されました。
12月17日、タグボート「Theodore TOO」はカナダのオンタリオ州南西部セントキャサリンズにあるOntario Shipyardsの桟橋で浸水により船体が半分沈んだ状態になっているのを発見。カナダ沿岸警備隊を含む救助専門家チームの救出作業により、2日後の12月19日に再浮上に成功。
沈没による人的被害は発生していない
Theodore Too に関する声明
残念ながら、Theodore Too はオンタリオ造船所のドックに係留中に浸水しました。
現在、船は部分的に水没し、底に沈んでいます。
現在、再浮上計画を進めています。非常に残念な出来事ですが、幸いにも人的被害はなく、負傷者もいませんでした。
所有者 Blair McKeil出典:X | Michael Folsom, Seaway Ship Watchers Network(@theshipwatcher)
タグボート「Theodore TOO」のオーナーであるカナダの投資会社Breakwater Financialの代表を務めるBlair McKeil氏が発表した声明によると、沈没による人的被害は発生していないという。
「きかんしゃトーマス」のプロデューサーが制作
船を擬人化したタグボート「Theodore TOO」を見て「きかんしゃトーマス」と似ていると思った方は多いのでは。それもそのはず、「Theodore Tugboat」は「きかんしゃトーマス」の製作総指揮でもあったプロデューサーのロバート・カルドナが制作しているそうです。
「Theodore Tugboat」は、カナダのノバスコシア州ハリファックスで友人たちと一緒に暮らすセオドアという擬人化したタグボートを描いたカナダの子供向けテレビアニメ。1993年から2001年まで放映されたこの番組は、これまでにカナダのCBCテレビをはじめ、世界80カ国以上で放映されている。
タグボート「Theodore TOO」
「Theodore TOO」は、カナダ東部のノバスコシア州デイスプリングにあるSnyder’s Shipyardで2000年に建造。船種はタグボートになっているようですが、実際は観光ツアーなどに使用されていたようです。長さ19m、幅7mの船体は木製で、グラスファイバー製の帽子をかぶっている。
操舵室前面にある顔の部分の目は油圧で動く仕様になっていたようですが、現在は動作しないらしい。ウェブ上で「Theodore TOO」の画像を検索すると、黒目の部分が動いている画像が確認できたので、かつては動いていたようです。
操船時の視界は確保されているのか気になるところですが、何とも愛らしくマスコット的な見た目から多くのファンがいることにも納得できる。
船名 | Theodore TOO |
総トン数 | 88トン |
長さ | 19m |
幅 | 7m |
船籍 | カナダ |
建造年 | 2000年 |
【動画】船体が半分沈没した状態のタグボート「Theodore TOO」
The iconic Theodore Too has partially sunk in Port Weller. Efforts are underway to refloat the beloved tugboat, cherished by Canadians for decades. #Canada #Maritime #NEWS #BlairMcKeil pic.twitter.com/49vVXW02cw
— Samuel Walker 🇺🇸🇨🇦 (@samuelwalker98) December 18, 2024
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