☑【Googleニュース】でも最新記事をチェック出来るよ!

GC Rieberが洋上風力用の2隻のSOV船を発注

GC Rieberが洋上風力用の2隻のSOV船を発注 船舶

 GC Rieber ShippingはCemre Shipyardと「WindKeeper」と呼ばれるSOV船(Service Operation Vessel)の建造契約を締結。

スポンサーリンク

SOV船「WindKeeper」

出典:GC Rieber Shipping

 ノルウェーのGC Rieber Shippingは、トルコのCemre Shipyardに2隻の革新的なSOV船(Service Operation Vessel)の建造を発注。2025年第1四半期に1隻目が引き渡される予定で、さらに2隻のオプションが含まれている。

 建造されるSOV船「WindKeeper」の船体は長さ57mの双胴船。操作性や耐荒天性に優れ、搭載されている伸縮式のギャングウェイは最長30mという長さ。自動船位保持装置(DPS)は、DP2を搭載しており、波高4mでも安全にギャングウェイを使用可能。40室の個室があり、技術者の快適な生活空間が確保されている。

SOV船とは?

 SOV船とは、Service Operation Vesselの略で、洋上風力発電所のメンテナンス技術者を複数の洋上風車に派遣する為に多数の宿泊設備を持ち、一定期間洋上での活動が可能なオフショア支援船。

全長93.4m、120人の宿泊設備を持つSOV船「Windea Jules Verne」
出典:General Electric

 本船と洋上風車の距離を常時安全に保つため、自動船位保持装置(DPS)を搭載し、また本船から洋上風車プラットフォーム上に技術者を安全に渡すため、波等による船体動揺を吸収する動作補償(Motion Compensation)機能をもつ特殊なギャングウェイを搭載している。

建造場所はトルコのCemre Shipyard

 SOV船「WindKeeper」が建造されるCemre Shipyardはイスタンブールから南東へ約50km、マルマラ海に面したヤロヴァ(Yalova)にある。

 2021年にはDEME向けに「WindKeeper」と同様の双胴船タイプのSOV船「Groene Wind」を建造した実績がある。

 SOV船「Groene Wind」の進水動画。ドック内ではなく建屋内で建造されているので、進水には半潜水バージを使用。大型船ではないので建屋内で建造したほうが作業が天候に左右されず、溶接の品質確保にもつながるんでしょうね。2020年10月に進水、2021年6月に完成し引き渡しが行われている。

SOV船「Groene Wind」の進水動画
スポンサーリンク
世界のサルベージ オペレーション

来島海峡で水深60mの海底に沈んだ全長約170mの「白虎」引き揚げをはじめ、日本国内でも多くのサルベージオペレーションがおこなわれています。
世界各地で実施されている困難なサルベージの数々を紹介。

スポンサーリンク
SEP起重機船 世界ランキング 2023

世界的な再生可能エネルギーへの転換に伴い、洋上風力発電の建設は勢いを増すばかり。
風力タービン設置の専用船ともいうべきSEP起重機船も数多く建造され、大型化する洋上風車に対応するべく既存船アップグレードがおこなわれている。
世界のSEP起重機船56隻のランキングに加えて新造船22隻の建造情報を一覧で紹介。

Crane1000をもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む

タイトルとURLをコピーしました