青森県三沢沖でガット船「末広丸」と漁船「第六十五興富丸」衝突

青森県三沢沖でガット船「末広丸」と漁船「第六十五興富丸」衝突 国内ニュース
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青森県三沢沖でガット船「末広丸」と漁船「第六十五興富丸」衝突

2026年3月17日01時過ぎ、青森県三沢沖でガット船末広丸すえひろまる」(総トン数748トン、全長82.5m)と漁船「第六十五興富丸こうふくまる」(総トン数140トン、全長65m)の衝突事故が発生。

報道されている情報によると、衝突が起きたのは青森県の三沢漁港から北東へ約20km沖合。3月17日01時20分ごろ、ガット船「末広丸」から衝突した漁船が転覆したと八戸海上保安部へ118番通報。衝突により漁船「第六十五興富丸」は転覆し、沈没。ガット船「末広丸」や僚船は、漁船「第六十五興富丸」に乗船していた乗組員の救助をおこないましたが、13人のうち4人は一時行方不明に。その後、同日07時までに乗組員13人全員が救助されたものの、行方不明となっていた4人は意識不明の重体。4人は搬送先の病院で死亡が確認された。

事故が起きた3月17日に運輸安全委員会は衝突事故について調査するため、船舶事故調査官2人を現地に派遣したと発表。

両船のAIS航跡

衝突したガット船「末広丸」と漁船「第六十五興富丸」は両船ともにAIS搭載船のため、航跡を確認してみました。

ガット船「末広丸」は、衝突前日の3月16日12時ごろ北海道苫小牧に入港し、積込を終えたあと同日16時ごろに苫小牧を出港して千葉県君津へ向かっていた。

漁船「第六十五興富丸」は、3月16日22時45分ごろ八戸市第二魚市場前の岸壁を出港。15分後の同日23時に八戸港の防波堤を通過したところでAISの位置情報送信は停止されているため、その後の航跡を確認することは出来ませんでした。これは操業場所が公開されてしまうのを防ぐためだと思われます。

衝突時、漁船「第六十五興富丸」は航行していない状態だったという興富丸漁業社長のコメントが報じられていました。船内の記録媒体に航跡データが残っている可能性はありそうですが、衝突による損傷や沈没による水没でデータを取り出せる状態ではないかもしれません。VDR(航海データ記録装置)が搭載されていれば確実なんでしょうけど、漁船「第六十五興富丸」はVDR搭載義務の対象ではない。しかしながら、事故調査を進めるうえで沈没した船体は重要な証拠物であるため、船体の引き揚げは思案されていると思います。

VDR(航海データ記録装置)とは?

VDRとは、Voyage Data Recorder、航海データ記録装置のこと。

海難事故の原因究明を目的として、2002年7月以降に建造された旅客船および総トン数3,000トン以上の貨物船に対し、SOLAS条約によって搭載が義務付けられている。

航海に伴う日付・時刻を中心に船位、船速、船首の方位等に加え船橋音声や通信音声、レーダ画像、船橋等に伝えられるアラームといった各種情報をデジタルデータとして圧縮し、船体外部に設けられた保管ストレージに記録。保管ストレージは船舶の火災、爆発、衝突、沈没に備え、耐熱、耐圧、耐衝撃構造となっている。

出典:Wikipedia | 航海データ記録装置

ガット船「末広丸」運航会社 NSユナイテッド内航海運の発表情報

ガット船「末広丸」を運航するNSユナイテッド内航海運および親会社のNSユナイテッド海運は、衝突事故が起きた3月17日に ”運航船「末広丸」による三沢沖での衝突事故について(第1報)” として発表情報を掲載。

海上保安庁をはじめ関係機関の調査に全面的に協力し、原因究明に努めているとした上で、今後の状況についてさらなる情報が入り次第連絡するとしている。

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