フランスで建設中のSaint-Brieuc洋上風力発電所で洋上変電所の設置が無事に終わったようです。設置を行ったのは14,000トン吊り半潜水式起重機船「Saipem7000」。
ジャケット1,630トン、変電設備3,400トン
オランダとベルギーでそれぞれ製作された洋上変電所のジャケットと上部変電設備の設置が完了。重量は基礎ジャケットが1,630トン、上部変電設備が3,400トン。
設置を行ったのは、世界で3番目に大きなクレーン船「Saipem7000」。7,000トン吊りのクレーンを2基搭載しており、タンデムリフトで14,000トン吊上げる事が出来る。
掲載されている画像には遠景のものが少ないですが、変電設備の設置はクレーン1つしか使用していませんね。重量的に問題ないですし、設置の時に旋回も使用できるのでクレーン1つで行っているんだと思いますが、使用しているのは事故を起こしたクレーンじゃない方。クレーンは治ったのでしょうか?
変電設備の基礎ジャケットとトップサイドの積込
「Saint-Brieuc」変電設備の基礎ジャケット(重量1,630トン)とトップサイド(重量3,400トン)の積込は2022年6月11日に完了。それぞれ、オランダのHeerema Fabrication、ベルギーのHobokenで運搬台船に積込。
Saint-Brieuc洋上風力発電所
風力発電所の建設が行われているサン・ブリユー湾は、潮流が速く、大西洋のうねり、高波の影響を強く受けるという地理的要因から海上作業は3月から10月の間のみ可能という事なので、今まさに施工の最盛期。
2023年には稼働予定なので、上部の風車組立や海底ケーブル設置などを考えると工程的に余裕はあまりないかもしれませんね。
風車基礎のジャケット設置も開始
「Saipem7000」が設置したのは洋上変電所ですが、Saint-Brieuc洋上風力発電所の風車基礎もジャケット式。こちらの設置を行うのは、5,000トン吊りの自航式クレーン船「Seven Borealis」。
風車基礎のジャケット設置も開始しているようです。現場は大忙しですね。
いろんなところで作業している感じ。
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