NECはイギリスのGlobal Marine Systems Limitedと45カ月間にわたる光海底ケーブル敷設船のチャーター契約を締結。これにより海底ケーブルシステムの提供体制を強化し、世界的なデータ通信量の増加にともなう海底ケーブル敷設需要の拡大に対応。
NECが光海底ケーブル敷設船の長期チャーター契約を締結
2022年10月17日、NEC(日本電気株式会社)はイギリスのGlobal Marine Systems Limitedと、約4年間にわたる光海底ケーブル敷設船のチャーター契約を締結したことを発表。
昨今の5G普及や各国のデータセンター間でのデータ通信量の増大による敷設需要の拡大に対応するため、NECとして初めて専用で使用できる敷設船を長期チャーターしたそうです。
ケーブル敷設船「Normand Clipper」
NECがチャーターしたのはノルウェーのSolstad Offshoreが所有する「Normand Clipper」。
「Normand Clipper」は、2001年に建造され、長さ128m、幅27m。その船体長さは日本最大の起重機船「海翔」よりも長い。
250トン吊りのクレーンやDP2など搭載設備が充実
搭載されているクレーンは250トン吊りでDP2性能の自動船位保持装置を搭載。甲板貨物エリアは1,500m2あり、ケーブル積載能力は5,000トン。NECによると一般的なケーブル構成で7,000km分に相当する量を積載可能。
宿泊設備も大容量で96人が宿泊できる設備を搭載。5.6m×6.6mのMoonpoolも設置されている。
ただ、印象としてはケーブル設置船というより多目的船という感じで、ケーブル敷設に特化してない分、何でも出来そうな感じの設備になっている。
現在地は福岡県北九州市
AIS情報を調べると、現在地は福岡県北九州市でした。
チャーター期間は2022年9月~2026年5月の45カ月間なのでもう傭船開始されてるから、日本で作業しててもおかしくはない。
日本船籍のケーブル敷設船「KDDIケーブルインフィニティ」
出典:Kokusai Cable Ship
日本にも世界に誇るケーブル敷設船がいる。
日本の最新鋭ケーブル敷設船「KDDIケーブルインフィニティ」。2019年9月に就航。KDDI子会社の国際ケーブル・シップが運用を行っている。
日本とアメリカや東南アジアをはじめ世界各国と光ケーブルが有線でつながっていることを知ってはいても意識することはほとんどないですよね。地球上の通信を支えている髪の毛ほどの細さの光通信ケーブル。
そのケーブルを繋ぐという世界品質の日本の技術。光ファイバー海底ケーブル融着接続機。この動画見ると結構感動します。
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