オランダのVan Oordが所有する1,600トン吊りSEP起重機船「Aeolus」。2014年にドイツの造船所で建造。2018年にクレーンのアップグレードを行い900トン吊り → 1,600トン吊りへ大幅にクレーン能力を増強。さらに2023年にクレーンブームを133mに延長するアップグレードが予定されている。
1,600トン吊り「Aeolus」
2014年に建造されたSEP起重機船「Aeolus」は、最大1,600トン吊りのクレーンを搭載し、長さ81mのレグ4本を使用して最大水深45mで作業を行う事ができる。2018年に実施されたクレーン増強と2023年に予定されているブーム延長により、最大で15MW風車の設置が可能。
船名 | Aeolus |
クレーン能力 | 1,600トン |
長さ | 139.4m |
幅 | 44.46m |
深さ | 10.12m |
喫水 | 8.60m |
総トン数 | 19,848トン |
DPS | DP2 |
建造年 | 2014年 |
載貨重量トン数 | 11,990トン |
デッキスペース | 3,775m2 |
レグ長さ | 81m |
最大作業水深 | 45m |
プロペラ | 10,000kW(13,569PS) |
船尾スラスター | 2,500kW(3,399PS)×2 |
バウスラスター | 2,500kW(3,399PS)×2 |
最大航行速度 | 10.5ノット |
宿泊設備 | 99名 |
搭載クレーンのアップグレード
「Aeolus」は、2014年にドイツのハンブルグにあるJ.J Sietasで建造。当時は、900トン吊りのクレーンを搭載していました。
2017年から2018年にかけてオランダのロッテルダムにあるDamenのShiprepair yardでクレーンの載せ替えと船体の甲板を1m高くする1回目の大規模なアップグレードを行い、現在の1,600トン吊りにパワーアップ。
さらに2023年には、吊り上げ能力1,600トンを維持したまま、クレーンブームを133mに延長する2回目のアップグレードが予定されている。