1,200トン吊りSEP船「华夏金租神大01」進水
2023年4月19日、中国で1,200トン吊りSEP起重機船「华夏金租神大01」(hua xia jin zu shen da 01)の進水式が行われました。進水時の船体に書かれている船名の文字が異常に大きいのは気のせいでしょうか。
船名 | 华夏金租神大01 |
クレーン能力 | 1,200トン(メイン) 400トン(補助) |
長さ | 106.6m |
幅 | 44.2m |
深さ | 8.45m |
レグ長さ | 110m |
作業水深 | 60m(最大) |
宿泊設備 | 90人 |
プロペラ | アジマス 2,000kW×2(船尾) トンネル 1,500kW×2(船首) |
DPS | DP-1 |
船体寸法は、全長106.6m、幅44.2m、深さ8.45m。搭載されるクレーン能力は、1,200トンのメインクレーンと400トンの補助クレーンで、どちらもLEC(Leg Encircling Crane)を採用。そこまで吊り上げ能力は大きくありませんが、最大揚程は甲板上から150m。16MWの風力タービン設置ができるという。
建造を行う武漢船用机械有限責任公司に掲載されている情報によると、船体上部構造はブレード単体での設置と一体化した状態での設置という両方に対応できるよう全体レイアウトが設計されているそうです。
さらにレグ底部のパイルシューは面積が大きく、海底地盤へのレグが埋まり込む深さを軽減し、引き抜く時に使用する高圧パイルポンプが4セット装備されているという。
同型船で2隻を建造
今回進水が行われたSEP起重機船「华夏金租神大01」には、ほぼ同時期に建造を開始した同型船がもう1隻いる。
2隻の建造が開始されたのは、2022年8月20日・21日。”华夏金租-神大 102号”というプロジェクト名の同型船については建造進捗が不明。「华夏金租神大01」は建造開始から進水までの建造期間が8カ月なので、かなりハイペースで建造が進められていることが分かる。
2隻のSEP起重機船建造を発注したのは、华夏金融租赁有限公司(Huaxia Financial Leasing Co., Ltd.)。少し前にCIMC Rafflesで1,500トン吊りクレーンを搭載したSEP起重機船の鉄鋼切断式(First steel cutting)が行われた時の記事でも紹介しましたが、华夏金融租赁有限公司は中国の金融リース会社。
ただ、今回の1,200トン吊りSEP起重機船2隻に関しては、北京神大集団有限公司と共同で建造を行っているらしい。確かに船名にも”神大”という名前が入っている。
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