ノルウェーのHavframは中国のCIMC-Rafflesとの造船契約の締結後、最初の船が現在建造中であることを確認したと発表。建造中のSEP船に搭載されるクレーン能力は3,250トン吊りで、20MW以上の洋上風車設置を想定している。
ノルウェーのHavframは中国で3,250トン吊りのSEP船を建造中
2022年12月12日に発表されたHavframの記事によると、主要なスポンサーから2億5千万ドル、日本円で約342億円(1ドル=137円として換算)の株式資金を確保したことを発表。その資金は最先端のメガSEP起重機船建造に充てられると述べ、さらに中国のCIMC-Rafflesと造船契約の締結後、最初の船が現在建造中であることを確認したと発表した。
20MW以上の洋上風車設置を想定

まだ世の中には20MWの風車はありませんが、近年の風車大型化の進化スピードは目覚ましいものがあるので、20MW以上の洋上風車が設置されるのも時間の問題でしょう。
NG-20000Xの標準仕様
型式 | NG-20000X |
長さ | 151.1m |
幅 | 58.0m |
甲板スペース | 5,600m2 |
レグ長さ | 120m |
最大作業水深 | 70m |
建造中のSEP起重機船は、20MW以上の洋上風車設置を想定して設計されていて、搭載されるクレーンの吊り上げ能力は3,250トン。最大で水深70mの海域での作業が可能。
船体の設計は、NOVの海洋事業の一部であるGustoMSCによるもの。NG-20000Xという型式。最新のバッテリーハイブリッド運転技術が搭載され、以前のモデルと比較して炭素排出量を70%以上削減するように設計されているそうです。
完成予定の記載はありませんでした。同じCIMC-Rafflesで建造中のSEP起重機船「Boreas」でも2024年完成予定なので、それよりは後になると思われる。
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