Saint-Brieuc洋上風力発電所で最初の風力タービン設置
Instalamos el primer aerogenerador del parque eólico marino de Saint-Brieuc
(サンブリュー洋上風力発電所に最初の風力タービンを設置しました)
https://www.iberdrola.com/sala-comunicacion/noticias/detalle/instalamos-el-primer-aerogenerador-del-parque-eolico-marino-de-saint-brieuc
2023年5月12日、スペインに本拠を置くIberdrolaは、フランスのSaint-Brieuc洋上風力発電所で最初の風力タービン設置が完了したと発表。設置を行ったのは、Fred. Olsen WindcarrierのSEP起重機船「Brave Tern」。総発電容量496MWのSaint-Brieuc洋上風力発電所には、Siemens Gamesaの出力8MW風力タービン「SG 8.0-167 DD」が62基設置される予定。
風力タービンはフランスのル・アーブル(Le Havre)にあるSiemens Gamesa Renewable Energyの生産基地で製造され、港内の岸壁でSEP起重機船「Brave Tern」に積み込み。1回の積み込みで甲板上に積載する数量は、タワー部材4基、ナセル4基、ブレード12枚の4セット分。タワー部材は地組した状態で積み込みされ、高さは90m。
風力タービンを設置する海域では、ジャケット基礎の上にタワー部材を設置し、ハブを取り付けた状態のナセル、そしてブレードという順序で設置をおこなう。設置が完了した風力タービンのブレード先端高さは209mに達するという。「SG 8.0-167 DD」のローター直径は167mなので、ハブ高さは125.5mということになる。「Brave Tern」の揚程はロングブームで119m、ショートブームだと102m、どちらで施工しているのかは分かりませんが画像を見る限り余裕は十分あるように見えます。
SEP起重機船「Brave Tern」は、クレーンのアップグレードを行うことが発表されており2024年までに完了する予定。吊り上げ能力は現在の800トンから1,600トンに増強され、メインフックの揚程は甲板上から157.5m、最大400トン吊りの補助フックの揚程は166.5mと大幅にアップする。
Saint-Brieuc洋上風力発電所の概要
「Saint-Brieuc Offshore wind farm」の事業者は Iberdrola の子会社 Ailes Marines。運転開始は2023年末の予定で段階的に行われるという。単機出力8MWの風力タービン62基で構成され、総発電容量は496MW、年間発電電力量は1,850GWh、835,000人分の電力消費量に相当する。62基の風力タービンは約1,300m間隔で3~14基のタービンを7列に配置し、各列の間隔は約1,000m。
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