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SEP船「Brave Tern」のアップグレードはスペインの造船所

SEP船「Brave Tern」のアップグレードはスペインの造船所 起重機船、クレーン船

 Fred. Olsen WindcarrierのSEP起重機船「Brave Tern」で予定されているクレーン能力を800トンから1,600トンに増強するアップグレードをスペインのNavantia造船所で行うことが明らかにされました。2023年後半に開始予定で完了するのは2024年になる見込み。

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「Brave Tern」のアップグレードはスペインのNavantia造船所

 2022年1月にFred. Olsen Windcarrierが発表していた800トン吊りSEP起重機船「Brave Tern」のアップグレードをスペインのNavantia造船所で行うようです。クレーンの載せ替えが主なアップグレード内容で、800トン吊りから1,600トン吊りに増強される。クレーンは信頼と実績のHuisman製。

 2021年9月から2022年6月にかけてシンガポールのKeppel FELSで行われた同社が所有するSEP起重機船「Bold Tern」と同様のアップグレードになるようです。したがって船体幅の拡幅も行われる。

スペインの造船会社「Navantia」

スペイン北西部のガリシア州にあるNavantia Fene Ferrol Shipyards

 SEP起重機船「Brave Tern」のアップグレードが行われるのは、スペイン北西部のガリシア州にあるNavantia Fene Ferrol Shipyards。「Navantia」は、カディス(Cádiz)とカルタヘナ(Cartagena)にも造船所があり、スペイン国内に3カ所の造船所を持っている。

 「Navantia」は、1730年にスペイン海軍船向けの設計修理を主とする軍事造船所を設立したところに起源をもつ歴史があり、2005年に軍事造船部門が分離されて「Navantia」が株式公開国営公社として設立された。護衛艦や潜水艦の開発や建造以外に、洋上風力向けのジャケットや浮体基礎などの建造もおこなっている。直近では、フランスで2023年に運転開始予定のSaint-Brieuc洋上風力発電所向けに風力タービン基礎のジャケットを製作。

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PaxOceanでのアップグレード

 「Brave Tern」は2022年前半にもインドネシアのPaxOcean Batam造船所でアップグレードを行っていたようです。主な内容はレグ先端のスパッドカン補強とバラストシステムのアップグレード。

 スパッドカンと呼ばれるレグ先端の着底部を補強したのはクレーンのアップグレードを見越して行ったものと思われる。

 インドネシアでのアップグレードは2022年5月に完了していたようですが、その後も最近までPaxOcean Batam造船所付近に留まっていました。理由は不明。動きがあったのは2023年の1月末。

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「Brave Tern」の現在地

「Brave Tern」のAIS情報による現在地

 しばらくの間、インドネシアにいたSEP起重機船「Brave Tern」ですが、2023年1月28日にシンガポールを出港。現在は、アフリカ南東部のマダガスカル付近を航行中。AIS情報による目的地は「WALVIS BAY」。

 目的地になっている「WALVIS BAY」を調べるとナミビア共和国の沿岸中部に位置する港でした。世界地図で見ると近いように感じますが、現在地から「WALVIS BAY」まで約4,400km、約2,400マイルもあります。10ノットで航行しても「WALVIS BAY」に到着するまでに10日間かかる計算。AISの到着予定も3月1日になっているのでだいたい合致しています。

 シンガポールを出港して1ヶ月も連続で航行していると燃料も食料も少なくなってしまうんでしょうね。

 「WALVIS BAY」から直接スペインのNavantia造船所に向かうのかどうかは不明ですが、参考までに距離をひろってみると約9,260kmなのでおよそ5,000マイル。気が遠くなりそうですが、平均10ノットで航行すると 5,000マイル ÷ 10ノット = 500時間 ≒ 21日間 。移動するだけでも大仕事。

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