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台湾で建設中の洋上風力発電所で事故発生、工事中断

台湾で建設中の洋上風力発電所で事故発生、工事中断事件・事故

 台湾で建設中のYunlin Offshore Wind Farm(雲林洋上風力発電所)で事故が発生し、工事が中断しているようです。

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事故の記事

 事故の記事はいくつかありますが、結局事故の詳細については不明。

 モノパイルに関連する事故ということは分かっていますが、事故が輸送中、吊り上げ中、または杭打設中に発生したかどうか、および死傷者やその他の物的損害があったかどうかは不明。

Yunlin suffers setback with monopile slip

(雲林はモノパイルスリップで挫折している)

Yunlin suffers setback with monopile slip | 4C Offshore News

事故!2000吨单桩落水!

(事故だ! 2000トンの単一の杭が水に落ちる!)

(shipoe.com)

长98米、重约2000吨!台湾云林海上风电场发生单桩落水事故

(長さ98メートル、重さ約2000トン! 台湾の雲林沖の風力発電所で、単一の水没事故が発生しました)

国际风力发电网 (in-en.com)

Yunlin Offshore Wind Farm(雲林洋上風力発電所)の概要

雲林洋上風力発電所の概要
  • 設置位置:台湾 雲林県沖、沖合 8~17km、水深 7~35m
  • 発電容量:Siemens Gamesa SG 8.0-167 MW、8MW×80基=640MW
  • 風車基礎:着床式、モノパイル(最大径 10m、長さ 98m、重量 2,000トン)
  • 完成予定:2023年後半(当初予定では2020年9月)

 当初の完成予定が2020年9月だったのに対し、今の予定は2023年後半。約3年も大幅にずれ込んだ理由は、

大幅に工期が遅れている理由
  • 基礎請負業者の喪失
  • 建設上の問題
  • Covid-19
基礎請負業者の喪失

 当初は、Sapura Energyのグループ会社Sapura Offshore Sdn Bhdが契約し、基礎の設置を請け負っていましたが、2022年2月に工事から撤退。2022年4月から後任としてアラブ首長国連邦のアブダビにある国営石油建設会社NPCC(National Petroleum Construction Company)が所有するクレーン船「DLS 4200」がモノパイル打設を行っていたようです。

 どんな問題があって撤退したのかは分かりませんが、ちょっと普通では考えられないですよね。

 問題がいろいろあって施工が思う様に進んでいない感じがヒシヒシと伝わってきます。

以前、台湾で起きた ”杭が走る” 事故

 2020年6月。ジャケット式の基礎杭を油圧ハンマーで打設している時に杭が走る事故がありました。施工を行っていたのはHeerema Marine Contractorsが所有する4,000トン吊りの自航式クレーン船「Aegir」。

 今回も同様の事故だと思うんですが、確定はしていないので不明です。

風車基礎設置を行っていたクレーン船「DLS 4200」

出典:NPCC

 NPCCが所有する3,810トン吊りクレーンを搭載した「DLS 4200」。DP-2性能がある自航式クレーン船。このクレーン船で事故が起きたかどうかも不明。

 モノパイルの施工に合わせて、パイルグリッパーを搭載している。

「DLS 4200」の現在地は?

 現場から少し南の”安平新港”に停泊してました。

雲林洋上風力発電所のモノパイル

 どのような事故が起きたのかは分かりませんが、取り扱っていたモノパイルはとても巨大。このモノパイルで何か事故が起きたと想像するとゾッとします。

ドイツで製作されたモノパイルの積込動画

 いろいろ詳細が判明すれば、続報でお伝えいたします。

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