中国で建設中のマカオとタイパを結ぶ全長約3kmの「澳氹第四條跨海大橋」でメイン区間の橋桁が完成し、運搬船に積み込まれ架設場所への運搬が開始されたようです。
「澳氹第四條跨海大橋」でメイン区間の橋桁が完成
2020年8月に着工し、現在建設中の「澳氹第四條跨海大橋」でメイン区間の橋桁が完成。運搬船「鈺洲啟航」(YU ZHOU QI HANG)に搭載されて架設場所への運搬が開始されました。
運搬船のAIS情報を見ると、架設場所への到着予定は2022年11月19日。来週くらいに架設かな。
橋桁を架設する起重機船
運搬されている橋桁は、長さ66m、幅24.7m、高さ10.5mで重量1,735トン。
橋の建設が行われている「澳氹第四條跨海大橋」の南側にはマカオ国際空港があり、橋の建設海域では航空制限により、ジブの長い起重機船では架設作業が出来ないという制限がある。そのため、ジブの低い低頭式起重機船「铁建大桥起1」が以前からこの工事で活躍しています。
低頭式起重機船「铁建大桥起1」の吊り上げ能力は2,200トン。架設が行われる予定の橋桁は重量1,735トン。この起重機船での架設を想定して重量を設定していると思うので能力の範囲内になってます。
運ばれる橋桁を見ると玉掛けするピースの周囲には手摺は無し。現場についてから架設前に取り付けるんでしょうか。運搬船上での玉掛けはまだいけるとしても、架設後の玉掛け外しの時は何もないと相当危ない感じがします。
運搬船「鈺洲啟航」(YU ZHOU QI HANG)
橋桁の運搬をおこなう「鈺洲啟航」は、先程のAIS情報の画像をよく見ると気付いた方はいるかもしれませんが、台湾で建造中の4,000トン吊りクレーン船「Green Jade」のクレーン部材を運搬していた船。2022年8月に日本最大の起重機船「海翔」によって設置が行われました。
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