クダコ水道の中島西方で貨物船「盛明丸」の乗揚げ事故発生

クダコ水道の中島西方で貨物船「盛明丸」の乗揚げ事故発生 国内ニュース
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クダコ水道の中島西方で貨物船「盛明丸」の乗揚げ事故発生

2024年5月26日23時頃、愛媛県松山市に属するクダコ水道の離島 中島に貨物船「盛明丸」が乗揚げる事故が発生。

事故当時、貨物船「盛明丸」は5月26日16時頃に山口県の宇部港を出港し、兵庫県の加古川港へ向けて石灰石1,530トンを運んでいたという。中島の西で乗揚げた船体は身動きが取れない状態になっていますが、乗組員4人にケガは無く、油の流出なども確認されていない。

風や視界などは事故につながる悪条件ではなかったと報道されていることから、居眠りの可能性が高いように思えますが、もし仮にそうだとしても単純な気の緩みや睡眠不足ではなく、背後にある労働環境や肉体的・精神的な疾患が影響していることも考えられる。現時点で原因は分かっておらず、松山海上保安部は船長から話しを聞くなどして事故原因や当時の詳しい状況について調べが進められています。

事故は満潮時刻付近で発生

事故が起きた中島に近い松山の潮汐を調べてみると、5月26日23時30分頃が満潮時刻となっており、貨物船「盛明丸」が乗揚げた時刻の23時頃はほぼ満潮の状態。

AISで確認できる航跡だと事故直前の5月26日22時55分、座礁位置から約600m手前の時点で速力は12.3ノット。かなり速力が出ている状態で乗揚げたことが推測されます。

5月28日0時20分頃、離礁に成功

5月28日0時25分頃のAIS情報
出典:MarineTraffic

5月27日23時頃には「たんば丸」「なさみ丸」の2隻が現場に到着し、曳き出し準備中と思われる航跡が確認されました。

そして、日付が変わった28日00時20分頃。2隻のタグボート「たんば丸」「なさみ丸」により貨物船「盛明丸」の曳き出し作業がおこなわれ、無事に離礁。

船体損傷の程度が気になるところですが、貨物船「盛明丸」は離礁後に自力航行で松山へ向かっていたので大きな損傷は無いのかもしれません。

貨物船「盛明丸」

船名盛明丸
総トン数499トン
長さ74.6m
12m
建造年2014年9月
貨物船「盛明丸」
出典:MarineTraffic | kenro oshita
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