2022年9月23日、中国で建造中の2,000トン吊りSEP起重機船「白鹤滩」のSEA TRIAL(海上公試)が完了したようです。当初の完成予定は2022年末でしたが、国慶節と呼ばれる中国の祝日前に引き渡しを前倒しするため、大詰めの建造作業を急いでいるようです。
SEP起重機船「白鹤滩」のSEA TRIAL完了
2021年7月に建造を開始、中国の広東省 広州市 黄埔区にある中船黄埔文沖船舶有限公司(CSSC Huangpu Wenchong Shipbuilding)で建造が進められている2,000トン吊りSEP起重機船「白鹤滩」のSEA TRIAL(海上公試)が完了。
国慶節前に引き渡し予定
当初の予定では2022年末に完成予定でしたが、中国の国慶節に合わせて引き渡しを前倒し。国慶節前に引き渡しを行う予定だそうです。
国慶節は、中国で最も有名な祝日である「春節(旧正月)」に並ぶ、祝日の1つ。2022年は10月1日〜7日の7日間が国慶節連休。なので順調にいけば今月中に引き渡しが行われる予定。
中華人民共和国国慶節とは、中華人民共和国の祝日の一つ。10月1日と定めている。
国慶節の制定は、1949年9月に中国人民政治協商会議において10月1日を国慶節と定めたことに由来。これは、1949年10月1日に天安門広場にて中華人民共和国の建国式典(開国大典)が行われ、毛沢東により中華人民共和国の成立が宣言されたことにちなむ。中国では「十一(じゅういち、Shí-Yī、シィーイー)」と呼ばれ、この日をはさむ約1週間が大型連休となる。
第4世代洋上風力設置船
何を基準にして第4世代なのかは分かりませんが、2,000トン吊りSEP起重機船「白鹤滩」(Bai He Tan)は、中国で最先端のSEP起重機船。
2,000トン吊りのクレーン、長さ120mのレグ、デッキ面積4,200平方メートル、DP-2を搭載し、8MW~15MWの洋上風車設置が可能。とりわけ、長さ120mのレグにより作業可能な水深は最大70m。水深50m以上で10MW以上の洋上風車建設ニーズを満たすために建造されているそうです。
船名 | 白鹤滩 (Bai He Tan) |
吊上能力 | 2,000トン吊 |
長さ | 126m |
幅 | 50m |
深さ | 10m |
レグ長さ | 120m (最大作業水深70m) |
建造場所 | 中船黄埔文沖船舶有限公司:中国 |
建造年 | 2022年9月 予定 |
所有会社 | 長江三峡装置材料有限公司 |
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