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1,600トン吊りSEP船「华西风能01」進水式

1,600トン吊りSEP船「华西风能01」進水式 起重機船、クレーン船
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1,600トン吊りSEP船「华西风能01」進水式

 2023年6月19日、江蘇華西村海洋工程服務有限公司が建造している1,600トン吊りSEP起重機船「华西风能01」(hua xi feng neng 01)の進水式がおこなわれました。画像を見る限り、メインクレーンの搭載はまだのようですが、完成・引き渡し予定は8月末。これから約2ヵ月でクレーン搭載、レグ延長の大きな設置作業と仕上げの内外装などを完了させる必要があり、かなり厳しい工程になりそうです。

 搭載されるクレーンは、1,600トン吊りのメインクレーンと250トン吊りの補助クレーン。補助クレーンは甲板上のポストに設置されるようですが、メインクレーンはLEC(Leg Encircling Crane)を採用しています。船体は自航式で設計速力は7ノット、DP-2の自動船位保持装置を搭載し、レグ長さは125.85mと長く、最大作業水深は70m。

 資機材を搭載する中央の甲板スペースは4,500m2あり、8MWの風力タービン部材を4セット、16MWなら2セット積むことが出来るという。清水建設のSEP船「BLUE WIND」の甲板スペースが4,600m2なのでほぼ同じ面積ですが、こちらは8MWの部材7セットを搭載可能。想定している風力タービンの形状が異なることが影響している可能性もありますが、「BLUE WIND」の8MWを7セット搭載というスペックが優秀というべきかもしれません。

船名华西风能01
クレーン能力(主)1,600トン
(補助)250トン
長さ136m
50m
深さ10m
レグ長さ125.85m
最大作業水深70m
DPSDP-2
定員110人
完成予定2023年8月
「华西风能01」の概要
1,600トン吊りSEP起重機船「华西风能01」完成イメージ
出典:江苏华西村海洋工程服务有限公司
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「华西风能01」これまでの建造状況

SEP起重機船「华西风能01」の建造スケジュール
  • 2022年3月
    建造に関する契約調印式
  • 2022年6月
    First Steel Cutting Ceremony 鉄鋼切断式
  • 2023年6月
    Launching 進水式
  • 2023年8月末
    完成・引き渡し予定

 2022年3月に江蘇華西村海洋工程服務有限公司は、武汉船用机械有限責任公司と建造契約を締結、3か月後の6月に鉄鋼切断式がおこなわれて建造を開始。そして、このたびの進水式へ。完成・引き渡し予定は2023年8月。

 江蘇華西村海洋工程服務有限公司のウェブページでは、SEP起重機船「华西风能01」の建造進捗が掲載されており、普段では見ることのできないレグ底部のパイルシューが配置されている様子などが紹介されています。

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