スパッド4基搭載、Asso.subseaのケーブル敷設船建造開始

スパッド4基搭載、Asso.subseaのケーブル敷設船建造開始 洋上風力発電
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スパッド4基搭載、Asso.subseaのケーブル敷設船建造開始

2025年11月5日、広東省深圳にある招商局重工有限公司(CMHI,China Merchants Heavy Industry)の孖洲島基地でAsso.subsea向けとなるケーブル敷設船「Althea」の鉄鋼切断式(Steel Cutting Ceremony)がおこなわれ建造が開始されました。

ケーブル敷設船「Althea」の船体寸法は長さ175m、幅41.8m。12,000トンと4,000トンの容量を持つケーブルカルーセルを備えており、同時に3本のケーブル敷設が可能。ケーブル敷設船としては珍しく、4基のスパッドを搭載している。SEP船のように自船の船体を持ち上げることは出来ませんが、水深の浅い海域で船体位置を保持するために使用するという。

完成・引き渡しは2027年第2四半期の予定。

水深の浅い海域でも喫水4.5mで動作可能

大型ケーブル敷設船「Althea」の主な特長
  • 容量12,000トンと4,000トンのケーブルカルーセル
  • マルチセクション操作により同時に3本のケーブル敷設が可能
  • ケーブル積載量が最大容量の50%の状態でフルDP-2モードおよび喫水4.5mで動作可能
  • 9つのスラスターによるDP2制御と水深の浅い場所で使用する4つのスパッドを搭載
  • IMO Tier III NOx排出基準に準拠するメタノール対応エンジン搭載

Asso.subseaが画期的な新型ケーブル敷設船と紹介する「Althea」には上記のような主な特長がある。

その中でも注目すべきは、水深の浅い海域での施工性能。最大容量の50%を超えるケーブル積載量でフルDP-2モードによりケーブル敷設が出来るという。船体の喫水は4.5mで従来の大型ケーブル敷設船だと施工が困難なエリアでも施工が可能。

一般的なケーブル敷設船で水深の浅い海域にケーブル敷設をおこなう場合はアンカーによる係留で位置を保持しますが、「Althea」には4基のスパッドでスピーディーに係留することで高いパフォーマンスを実現するという。

ケーブル敷設船「Althea」の概要

Asso.subseaが中国でケーブル敷設船の建造契約締結
大型ケーブル敷設船「Althea」(完成イメージ)
出典:Asso.subsea
船名Althea
長さ175m
41.8m
ケーブルカルーセル12,000トン×1基
4,000トン×1基
DPSDP-2
宿泊設備120人

【動画】ケーブル敷設船「Althea」の紹介動画

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