英国の東海岸沿いに人工営巣構造物3基設置完了
Red7Marine Completes the UK’s First Installation of Artificial Nesting Structures for the Offshore Wind Industry
(Red7Marine、英国初の洋上風力発電産業向け人工巣構造の設置を完了)
https://red7marine.co.uk/red7marine-completes-installation-of-artificial-nesting-structures/
Red7Marine は、Ørsted が開発を進めている洋上風力発電所「Hornsea Three offshore wind farm」において、開発同意命令の一部として要求されている生態学的補償措置として3基の人工営巣構造物(ANS,Artificial Nesting Structures)設置が完了したと発表。
設置をおこなったRed7Marineは、多くのジャッキアップバージを保有し、関連する海洋機器などを提供する英国の大手企業。作業で使用したのは、ジャッキアップバージの「Haven SeaChallenger」と「Typhoon 3000」。
ジャッキアップバージ「Haven SeaChallenger」「Typhoon 3000」
船名 | Haven SeaChallenger | Typhoon 3000 |
長さ | 50m | 60m |
幅 | 24m | 28m |
深さ | 4.3m | 4m |
レグ長さ | 55m | 52m |
甲板面積 | 1,200m2 | 1,680m2 |
最大甲板荷重 | 1,000トン | 3,000トン |
2隻のジャッキアップバージは、両船とも非自航式で甲板上にクローラークレーンを搭載するタイプ。Red7Marineの保有ラインナップには、18.3m×12.2mという小型のものから最大サイズの「Typhoon 3000」まで10隻以上のジャッキアップバージを取り揃えている。今回使用されたのは、最大クラスの2隻のようです。
「Typhoon 3000」は、ジャッキアップバージという仕様の他に”半潜水”という機能が備わっているという。使いどころがあまり無さそうな気もしますが、面白い特性。ウェブサイトの「Typhoon 3000」紹介ページでは、OverWaterという企業と共同で運用しているという記載があるので共有船のような感じなのかもしれません。あまり需要が無さそうなので、営業エリアを拡大するための手段としては有効なのかも。
3基の人工営巣構造物 設置場所
3基の人工営巣構造物は、ローストフトにあるサウスビーチの海岸線から約1kmの場所に2基、ミンスミア自然保護区の海岸線から1.4kmの場所に1基が設置されている。「Hornsea Three offshore wind farm」の設置エリアからは160km以上離れた場所。
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