下甑島沖で14人が乗った瀬渡し船が炎上 海に飛び込み全員無事
2023年5月24日午後1時半過ぎ、鹿児島県薩摩川内市の下甑島にある長浜港から東におよそ6kmを航行していた瀬渡し船「未来丸」で火災が発生。船には船長と乗客合わせて14人が乗船していましたが、全員が救命胴衣を着用した状態で海に飛び込み避難。およそ20分後に近くを通りかかった地元の船に救助され、長浜港に到着し全員無事だった。
火災により炎上した瀬渡し船「未来丸」は沈没し、付近には長さ1,400m、幅600mの油が浮いているのが確認され、海上保安庁の巡視艇が航行しながら油を分散させる攪拌を行っているという。出火原因などの調査は行われているとのことですが、船が沈没してしまっているので現段階では原因の特定は難しいかもしれない。
報道されている情報によると、瀬渡しの帰りに機関室の蓋を開けたら黒煙が出てきたと船長が話しており、その後、出火して炎上。船の整備状況や点検の有無など責任者である船長に過失がある可能性もありますが、どれだけ点検整備してても機械なのでいつ壊れてもおかしくはない。事故を未然に防ぐには、点検整備の次に迅速な異常検知が重要。味覚以外の五感をフル活用し、もう少し早く船の異常に気が付いていれば、停船して救援の船を呼ぶことも可能だったかもしれません。
船での火災や浸水は沈没に直結する。今回の事故では全員無事でしたが、海象状況や季節が違えば知床観光船で起きた事故となんら変わらない状況に陥る可能性があったと思うと非常に恐ろしい。
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