英国「Dogger Bank A」で風力タービンブレード損傷事故
Incident at Dogger Bank Wind Farm
(ドッガーバンク風力発電所での事故)
出典:https://doggerbank.com/project-news/incident-at-dogger-bank-wind-farm-2/
2024年8月22日、イングランドのヨークシャー沖に建設中の「Dogger Bank A Offshore Wind Farm」で風力タービンブレードの故障が発生。
Dogger Bank Wind Farmの発表情報によると、ブレードの故障は8月22日朝に発生。事故発生時、付近に人はいなかったため負傷者はおらず、関係当局へ通報の上で周囲の海域は立入禁止となっている。タービン製造業者のGE Vernovaと緊密に連携し、事故原因の調査を開始。詳細がわかり次第、更新情報を公開すると述べている。
メディアでの情報によると、試運転中の風力タービンブレード単独で起きた事故だと報じられています。
「Dogger Bank A Offshore Wind Farm」ではGEの13MW風力タービン「Haliade-X」95基を設置する計画となっており、2023年10月にJan De Nulの3,200トン吊りSEP起重機船「Voltaire」によって1基目の設置がおこなわれました。
相次いでGE製の風力タービンブレード事故が発生
2024年7月、「Dogger Bank A」と同じGEの「Haliade-X」を設置しているアメリカの「Vineyard Wind 1」でブレード損傷事故が起きています。この時のブレード損傷原因は、製造時の品質問題に起因しているとされています。
そして、2024年5月にも「Haliade-X」のブレード損傷事故が起きていた。この時の損傷について調査結果では、設置ミスが損傷原因ということで、事故による影響はブレード1枚に限定されていました。
Incident at Dogger Bank Wind Farm
(ドッガーバンク風力発電所での事故)
出典:https://doggerbank.com/project-news/incident-at-dogger-bank-wind-farm/
- 2024年5月英国「Dogger Bank A」でブレード損傷
設置時のミス
- 7月アメリカの「Vineyard Wind 1」でブレード損傷
製造上の問題に起因
- 8月再び、英国「Dogger Bank A」でブレード損傷
現段階で原因は不明
世界最大の洋上風力発電所「Dogger Bank Wind Farm」
名称 | Dogger Bank A | Dogger Bank B | Dogger Bank C | 合計 |
発電容量 | 1.2GW | 1.2GW | 1.2GW | 3.6GW |
風力タービン | GE Haliade-X 13MW | GE Haliade-X 13MW | GE Haliade-X 14MW | ― |
設置数 | 95基 | 95基 | 87基 | 277基 |
風車基礎 | モノパイル | モノパイル | モノパイル | ― |
完成予定 | 2024年 | 2026年 | ― |
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