オランダで建設中の「Hollandse Kust Noord offshore wind farm」で風車基礎として使用するモノパイルのうち最初の2本が完成。製造を行ったのはオランダのSif Group。洋上風力基礎などの鋼製品製造を手掛け、身近なところでは秋田洋上風力のモノパイルとトランジションピース製造を行っている。
Hollandse Kust Noord 最初のTPレスモノパイル完成
オランダで建設中の発電容量759MW「Hollandse Kust Noord offshore wind farm」。そこで風車基礎として使用されるモノパイルうち最初の2本が完成。
Sif Groupの掲載記事によると、製造を行う70本のモノパイルの総重量は64,356トン、1本当たりの平均重量は919トン。全長74.5m、最大直径8.2m。
「Hollandse Kust Noord」は、つい最近2022年10月に入ってから洋上変電所トップサイドが設置されました。風車基礎モノパイルの打設と11MW風車の設置作業は2023年に入ってから行われる予定。完成は2023年末。
TPレス設計のモノパイル
製造したモノパイルはTPレス設計になっているため、モノパイル打設後に風車タービンのタワーと接続するTP(トランジションピース)の設置が不要。より迅速な設置とコスト削減が可能になると言われている。
ただ、TPにはモノパイルと風車タワーを接続する機能の他に海上から風車タービンへのアクセスを行う昇降設備としての機能もある。
この問題を解消するためSif Groupで開発を進めているのが「スカイボックス(Skybox)」という製品。
スカイボックス(Skybox)
Sif Groupのウェブページに掲載されているスカイボックス(Skybox)は、2021年7月5日の掲載記事では👆👆のような一般的にトランジションピースに付属するような設備をあとから設置するイメージでしたが、2022年8月25日に発表されたアップデートされたスカイボックス(Skybox)の記事では👇👇のように昇降梯子無しになっちゃいました。代わりにホイストが設置されていてそれを使用して昇降するらしい。ホイストが不具合で動かなくなったら降りられないけどどうするんだろ。ちょっと理解し難いアップデート。
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