建造中のクレーン倒壊事故を経験した5,000トン吊りクレーン船「Orion」が建造後の初仕事であるドイツのArcadis Ost 1洋上風力発電所 世界最大級モノパイルの打設を完了。
このクレーン船は一度どん底を経験しているだけに頑張って欲しいし、困難な現場をこなしている情報を聞くだけでうれしい気持ちになります。お疲れさまでした。
Arcadis Ost 1洋上風力発電所
バルト海に浮かぶドイツ最大の島、リューゲン島の沖合に位置する「Arcadis Ost 1」。
クレーン船「Orion」が打設したモノパイルは風車基礎用27本、洋上変電所用1本の計28本。
MONOPILE INSTALLATION COMPLETED AT ARCADIS OST 1 OFFSHORE WIND FARM Publication Date26 JUL 2022
(ARCADIS OST 1オフショアウィンドファームでモノパイル設置が完了 発行日2022年7月26日)
Monopile installation completed at Arcadis Ost 1 offshore wind farm | DEME Group (deme-group.com)
5,000トン吊りクレーン船「Orion」
無事に初仕事を終えたクレーン船「Orion」の現在地をAIS情報で探ってみました。
Arcadis Ost 1でのモノパイル打設後にデンマークのレネ(Rønne)を出港し、オランダのフリッシンゲン(Vlissingen)に向かっていました。
風車本体の設置
クレーン船「Orion」が打設したモノパイル。その上に設置する風車には「Rotor Nacelle Assembly (RNA)」という施工方法が採用されるようです。
その施工方法は、Heerema Marine Contractors、DOT およびデルフト工科大学 (TU Delft) が共同で行っていた実証プロジェクト FOX (Floating Offshore Installation of XXL Wind Turbines) で開発が進められていた。
そして作業する起重機船は「Thialf」。
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