新潟県柏崎市の椎谷鼻灯台から北西へ約1.1kmの海上で巡視船「えちご」が浅瀬に座礁。沈没や転覆の危険は無いという事ですが、座礁により船内には浸水があり、周囲の海上に油が流出しているそうです。
事故が発生した1月18日は海上保安庁が定めた「118番の日」。自らの所属船から118番の通報を受けるとは想像していなかったことでしょう。大丈夫かな保安庁。海上自衛隊も。
巡視船「えちご」が新潟県柏崎沖で浅瀬に座礁
2023年1月18日午前6時半ごろ、新潟県柏崎市の椎谷鼻灯台から北西へ約1.1kmの海上で新潟海上保安部所属の巡視船「えちご」が浅瀬に座礁。乗組員にけがはなく、沈没や転覆の危険は無いという事ですが、座礁により船内には浸水があり、周囲の海上に油が流出しているそうです。
報道されている情報によると、巡視船「えちご」は椎谷鼻灯台の光が消えていたことから近づいて確認しようとして、浅瀬に乗り上げたという。事故当時、天候は雨で風速は約11m/s、視程は約10km。
急激な天候の悪化も影響か?
座礁事故が起きた1月18日の波浪観測データを確認してみると、午前6時頃から急激に波高が高くなっていました。午前6時前までは有義波高0.5m程度だったのが、午前6時を過ぎると一気に2m程度まで上昇。さらに、折れ線グラフが表す周期が下がっているので、瞬間的な強風により波高が高くなったことが想像される。
椎谷鼻灯台の光を確認することに気を取られ、強風により想像以上に船体が陸側に流されて座礁した可能性が高い。座礁した動画を見ると巡視船「えちご」の周囲には波が割れて海面が白くなっている箇所が多数あるので、水深が浅くなっているポイントがいくつもあるように見られる。椎谷鼻灯台は沖にある灯台ではなく、陸地に設置された灯台なので天候が悪化してきた時点で海上からの確認をあきらめて陸路で確認するべきだったのかもしれません。
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