韓国のSEP船「Hyundai Frontier」済州島沖で初作業
韓国のSEP起重機船「Hyundai Frontier」が済州島沖で建設が進められている「Jeju Hallim Offshore Wind farm」の風力タービンを設置。1,200トン吊りのクレーンを搭載したSEP起重機船「Hyundai Frontier」は、2023年に完成したばかりで今回の風力タービン設置作業が初めての作業のようです。
船名 | Hyundai Frontier |
クレーン能力 | 1,200トン |
ブーム長さ | 121m |
最大揚程 | 水面上から130m |
長さ | 85m |
幅 | 41m |
深さ | 6.5m |
レグ長さ | 最大100m (現状不明) |
DPS | 搭載 (階級不明) |
Doosan Enerbility の出力5.56MW「WinDS5500」を設置
SEP起重機船「Hyundai Frontier」が設置している風力タービンは、2022年にDoosan Heavy Industries & Construction(斗山重工業)から商号変更したDoosan Enerbility(斗山エナビリティ)の出力5.56MW「WinDS5500」。ブレード長さ68m、ローター直径140m、タワー下端からのハブ高さは100m。
設置時の画像を見ると、風力タービン基礎はジャケット式。水面から20m以上はジャケットが出ている状態なので、設置時のハブ高さは120m以上あると想定される。SEP起重機船「Hyundai Frontier」の最大揚程は水面上130m、揚程的には結構ギリギリなのかも。ナセルやハブを設置している画像はありませんでした。
Doosan Enerbility は出力8MWの「DS205-8MW」を開発中
型式 | DS205-8MW |
発電容量 | 8MW |
ローター直径 | 205m |
ブレード長さ | 100m |
全高 | 232.5m |
出典:Doosan Enerbility
Doosan Enerbility は、今回設置している出力5.56MW「WinDS5500」の風力タービンよりも大型の出力8MW「DS205-8MW」を現在開発中。2022年1月、韓国南西部の全羅南道 霊光郡にある国家風力実証センターに8MWの「DS205-8MW」プロトタイプを設置。2022年12月には、ドイツの国際認証機関であるDEWI-OCCから型式認証を取得している。
「Jeju Hallim Offshore Wind farm」の概要
「Jeju Hallim Offshore Wind farm」は、韓国の済州島北西部 Hallim 沖合で建設が進められており、Doosan Enerbility の出力5.56MW「WinDS5500」を18基設置する計画で総発電容量は100MW。建設工事は2022年4月に着工しており、2024年末に運転開始の予定。
済州島の周辺海域では、2030年までに洋上風力発電容量を1,865MWまで増やす計画があるという。
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