韓国で5年間のSEP船独占使用に関するMOU締結
(翻訳)
大宇建設、CCCC Tianjin Dredging Chinaと洋上風力設置専用船舶国内独占使用MOU締結
https://m.daewooenc.com/news/news-view?idx=11770
2024年2月1日、韓国の大宇建設(Daewoo Engineering & Construction)は中国の中交天津航道局(CCCC Tianjin Dredging)と1,800トン吊りSEP起重機船「港航平5」について5年間の韓国国内独占使用に関する覚書(MOU)を締結したと発表。
MOU締結は1月31日に中国の上海でおこなわれ、前日の30日には大宇建設の土木事業本部長がSEP船「港航平5」建造場所の江蘇大津重工有限公司へ訪問し建造状況を確認。SEP船「港航平5」の建造は2023年3月に着工しており、2024年12月に完成・引き渡し予定。
覚書(MOU)とは、Memorandum of Understandingの略で、了解覚書という意味。当事者間の合意内容を書面化したものであり、ほとんどの場合において法的拘束力はなく、不履行による罰則もない。
1,800トン吊りSEP起重機船「港航平5」
船名 | 港航平5 |
クレーン能力 | 1,800トン |
揚程 | 168m(甲板上) |
長さ | 133m |
幅 | 50m |
深さ | 11m |
レグ長さ | 不明 |
最大作業水深 | 70m |
DPS | DP2 |
韓国に10MWを超える風力タービン設置船がいない
韓国でのSEP船独占使用に関するMOU締結に至った背景として、韓国で計画されているプロジェクトにおいて設置する風力タービンの大型化という理由があるそうです。
大宇建設の掲載記事によると、韓国国内で現在計画されている風力タービンはほとんどが出力12MW以上という大きさ。そして、韓国で唯一稼働しているという1,200トン吊りSEP起重機船「Hyundai Frontier」の最大揚程は水面上130mで、10MW級の風力タービンまでしか設置ができない。
今後も同じようにSEP起重機船などの風力タービン設置船を長期傭船するケースは増えていきそう。
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