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重量物運搬船による1,850トンのシップローダー輸送

重量物運搬船による1,850トンのシップローダー輸送 起重機船、クレーン船
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重量物運搬船による1,850トンのシップローダー輸送

オーストラリア西部のヘンダーソンでシップローダーを積み込む「JUMBO KINETIC」
出典:Jumbo Maritime

 Jumbo-SAL Allianceがオーストラリアの石炭ターミナルで使用する重量1,850トンのシップローダー積み込み、輸送、設置を完了。一連の吊り上げ作業で使用したクレーンは、重量物運搬船「JUMBO KINETIC」に搭載されている1,500トン吊りのマストクレーン2基。

 Jumbo MaritimeのLinkedIn(ビジネス特化型SNS)に投稿されている記事には、作業を行った時期について記載が無いので不明。「JUMBO KINETIC」のAIS情報を見ると1カ月前の5月初旬時点でペルシア湾周辺にいるので、恐らく最低でも作業が完了して2カ月以上経過していると思われる。

 シップローダーと呼ばれる石炭を船積みする時に使用する設備の積み込みを行ったのは、西オーストラリア州のヘンダーソン(Henderson)。シップローダーの重量は1,850トン、ブームを上げた状態で高さ76mという巨大な設備。それを重量物運搬船「JUMBO KINETIC」に搭載された自船のHuisman製マストクレーン2基を使用してタンデムリフトにより吊り上げ。この時の吊具には、特殊なダイニーマスリング(Dyneema sling)が使用されたそうです。

Hay Point石炭ターミナル

 積み込みが終わると重量物運搬船「JUMBO KINETIC」は、オーストラリア大陸の真逆に位置するクイーンズランド州のヘイ・ポイント石炭ターミナルへ移動。

 バースの構造上、クリアランスを確保するため満潮時にしか荷降ろしが出来ないという制限があったそうですが、無事にプロジェクトを完了したようです。

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重量物運搬船「JUMBO KINETIC」

重量物運搬船「JUMBO KINETIC」
出典:Jumbo Maritime

 重量物運搬船「JUMBO KINETIC」は、Jumbo Maritimeが所有する2隻のK-classのうちの1隻。全長152.6m、幅27.4m、載貨重量トン数14,000トン、甲板面積3,250m2。搭載されているマストクレーン2基の吊り上げ能力は、それぞれ1,500トン。タンデムリフトで最大3,000トンの吊り上げが可能。

船名JUMBO KINETIC
総トン数18,099トン
載貨重量トン14,000トン
クレーン能力1,500トン×2基
長さ152.6m
27.4m
エアドラフト51.55m
甲板面積3,250m2
速力17ノット
建造年2014年
重量物運搬船「JUMBO KINETIC」
出典:Jumbo Maritime
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最大吊り上げ記録は2,086トン

重量物運搬船「JUMBO KINETIC」
出典:Jumbo Maritime

 これまでに記録した重量物運搬船「JUMBO KINETIC」の最大吊り上げ重量は2,086トン。2021年1月にイタリアのオルトーナ港で積み込んだ長さ59m、直径8mの円筒形をしたリアクター。タイ東部のタイオイル・クリーン燃料プロジェクトで製油所から排出される硫黄分やNOx、粉じんなどを除去するために使用されているという。

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