フランス「ディエップ・ル・トレポール」でジャケット基礎杭設置開始

フランス「ディエップ・ル・トレポール」でジャケット基礎杭設置開始 洋上風力発電
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フランスの「Dieppe le Tréport 」でジャケット基礎杭設置開始

SEP起重機船「Apollo」によるジャケット基礎杭設置開始
出典:DEME Group

2024年6月28日、DEMEは800トン吊りSEP起重機船「Apollo」がフランスの「Dieppe le Tréport Offshore Wind Farm」に到着し、ジャケット基礎杭の施工準備を進めていることを明らかにしました。

「Dieppe le Tréport Offshore Wind Farm」での施工は、DEMEにとって「Saint-Nazaire offshore wind farm」「Iles d’Yeu and Noirmoutier offshore wind farm」に続くフランスでの施工になると述べています。

DEMEが公開した現地海域でジャッキアップしたSEP起重機船「Apollo」にはジャケット基礎杭設置用の巨大なテンプレートが積まれているのが確認できます。SEP船の甲板上は施工機材で埋め尽くされているため、ジャケット基礎杭は運搬船に搭載して輸送がおこなわれているようです。

DEMEは2023年5月に「Dieppe le Tréport Offshore Wind Farm」での施工に関して総額3億ユーロ以上、日本円に換算すると440億円以上(1ユーロ=148円として換算)となる3件の契約を獲得したと発表しています。契約した3件の内容は、風力タービン基礎と洋上変電所の輸送・設置と120kmに及ぶアレイ間ケーブルのEPCI契約。

設置する各部材の製造メーカー

風力タービンと洋上変電所の基礎となるジャケット及びジャケット基礎杭の製造はスペインのNavantia SeanergiesとWindar Renovablesのコンソーシアムが供給。洋上変電所はフランスのアトランティーク造船所(Chantiers de’l Atlantique)が製造。

そして、62基の風力タービンはSiemens Gamesa製の出力8MW「SG 8.0-167 DD」を設置する予定。

「Dieppe le Tréport Offshore Wind Farm」の概要

「Dieppe le Tréport Offshore Wind Farm」の概要
  • 設置位置:フランスのディエップから17kmのイギリス海峡、水深14m~24m
  • 発電容量:496MW
  • 風力タービン:Siemens Gamesa SG 8.0-167 DD、62基
  • 風車基礎:着床式、ジャケット
  • 完成予定:2026年末

フランス北西部のディエップ(Dieppe)から17km、ル・トレポール(le Tréport)から15.5km沖に建設予定の「ディエップ・ル・トレポール洋上風力発電所」(Dieppe le Tréport Offshore wind farm)。

水深14m~24mの設置エリアには、Siemens Gamesaの出力8MW風車「SG 8.0-167 DD」62基が設置される予定。総発電容量は496MW、予定されている2026年の運転開始後は年間2,000GWhの電力生産が見込まれており、およそ85万人分の消費電力量に相当するという。

「Dieppe le Tréport Offshore Wind Farm」の事業者は、EMDT(Éolien en Mer Dieppe Le Tréport)というコンソーシアムで、Ocean Winds、住友商事株式会社などで構成されている。同じくフランスで建設予定の「Noirmoutier Offshore wind farm」も同じコンソーシアムによる事業者によってプロジェクトが進められており、洋上変電所と風力タービン基礎の輸送・設置について同様にDEMEと契約している。

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