フィリピン沖で衝突事故により船首部分を失った台湾漁船

フィリピン沖で衝突事故により船首部分を失った台湾漁船 事件・事故
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フィリピン沖で台湾漁船とばら積み貨物船が衝突

2023年12月12日午後9時頃、フィリピン沖で台湾漁船「SHENG FENG NO. 12」がバングラデシュ船籍のばら積み貨物船とみられる船舶と衝突する事故が発生。

フィリピン沿岸警備隊発表の情報によると、フィリピンのルソン島にあるカンドンから沖合77海里(約143km)で台湾漁船とばら積み貨物船が衝突。事故後、フィリピン沿岸警備隊は巡視船「BRP Malapascua」を派遣し対応。台湾漁船「SHENG FENG NO. 12」には、インドネシア国籍の乗組員5人と台湾国籍の乗組員2人が乗船しており、船体の確認と乗組員の安全を確保するため、フィリピン北部の最寄港へ航行するように勧告。衝突事故翌日の13日午前10時頃にカンドンの北にあるビガンから沖合11海里(約20km)の位置を沿岸警備隊による監視下で航行しているのが確認されたという。

台湾漁船と衝突したばら積み貨物船とみられる船舶について、フィリピン沿岸警備隊発表の情報では船名を明らかにしておらず詳細は不明。ですが、衝突事故が起きた時に中国の江蘇省常熟市を出港し、インドネシアへ向かっていたという情報は出ているので事故を起こした船舶を特定しているものと思われる。

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船首部分を失った状態で航行する台湾漁船

船首を失った状態で航行する台湾漁船「SHENG FENG NO. 12」
出典:Philippine Coast Guard
事故前の台湾漁船「SHENG FENG NO. 12」
出典:Western and Central Pacific Fisheries Commission

衝突事故によって台湾漁船「SHENG FENG NO. 12」の船首部分は破壊され、キレイに無くなってしまったようです。ですが、驚くべきことにそのままの状態で沖合から自航して港へ航行。発表されている情報で確認できるだけでも約60海里(約110km)を船首が無い状態で航行していることになります。

無くなっている部分は船体中央より少し船首寄りの位置から前方部分。普通に考えると船体が折れた位置から浸水して沈没してしまいそうな気がしますけど、どうなってるんでしょう。漁船ということなので、魚を貯蔵するタンクの区画が幸いして船体の水密性が保持されているということなのでしょうか。摩訶不思議。

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【動画】船首部分を失った状態で航行する台湾漁船

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