ノルウェーのテトラ・スパー型浮体式洋上風力で設備利用率63%記録

ノルウェーのテトラ・スパー型浮体式洋上風力で設備利用率63%記録 洋上風力発電
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ノルウェーのテトラ・スパー型浮体式洋上風力で設備利用率63%記録

出典:RWE

Stiesdalは、ノルウェー沖に設置・稼働中のテトラ・スパー型浮体式洋上風力発電実証プロジェクト(TetraSpar Demonstrator floating offshore wind project)に関するパフォーマンス情報を発表しました。

2021年11月29日の実証運転開始以来、ノルウェーのカルモイ沖10kmにある海洋エネルギーテストセンター METCentre で四面体構造の浮体にSiemens Gamesa製の3.6MW風力タービンを搭載した1基が運用されており、グリーンエネルギーの提供、データの収集、数値モデルの検証、R&D(Research and Development:研究開発)プロジェクトのサポートなど浮体式風力発電技術開発のための生きた実験室として役割を果たしている。

これまでに、TetraSpar Demonstratorでは37GWhを超えるグリーンエネルギーを発電しており、3.6MWの風力タービンと MetCentre サイトの高い平均風速を組み合わせることで、54%の設備利用率を達成。稼働開始から2年間の稼働率はそれぞれ 97.0% と 98.3%。2024年には稼働率が 99.5% に上昇し、設備利用率は約 63% を記録したという。

稼働率と設備利用率

稼働率(availability)と設備利用率(capacity factor)がどのような数値なのかよく分からなかったので調べてみました。

稼働率は、風力タービンの発電電力量には無関係の発電しているのか、していないのかという2者択一で少しでも発電していればその瞬間は100%稼働。風力タービンなので、当然ながら風が弱すぎると発電出来ず、逆に強すぎても制御できないので発電出来ない。こういった場合やメンテナンスで停止している時は稼働率0%。という具合に発電の ON or OFF を任意の時間長さに対する割合で示した数値が稼働率。

設備利用率は、ある一定の期間で風力タービン出力100%の状態に対して実際の発電電力量がどのくらいの割合であるかを示した数値。一般的な洋上風力の稼働率は90%以上であるのに対して設備利用率は30%程度ということなので、TetraSpar Demonstrator の設備利用率 63% という数値がいかに高いものであるかが分かる。

【動画】荒天の中でも稼働するTetraSpar Demonstrator

2024年1月31日~2月2日までの間、襲来した低気圧 “Ingumm” による最大風速38m/s、波高13mという大時化に浮体式風力タービンは耐えた上で、2024年2月の稼働率は70%を超えているという。

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TetraSpar Demonstrator floating offshore wind project

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