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世界で最も深い水深58.6mに風力タービンのジャケット基礎を設置

世界で最も深い水深58.6mにジャケット基礎を設置 洋上風力発電
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世界で最も深い 水深58.6mにジャケット基礎を設置

World’s deepest offshore wind turbine foundation is installed in Scottish waters

(世界で最も深い洋上風力タービンの基礎がスコットランドの海域に設置される)

https://www.sse.com/news-and-views/2023/04/world-s-deepest-offshore-wind-turbine-foundation-is-installed-in-scottish-waters/

 スコットランド東部のアンガスから東へ約27kmの北海に建設されている「Seagreen Wind Farm」で水深58.6mの場所に風力タービン基礎のジャケットが設置されました。風力タービン基礎としては世界で最も深いという。設置を行ったのはSAIPEMが所有する世界で3番目に大きなクレーン船「SAIPEM 7000」。

 ジャケット重量は2,000トン

「SAIPEM 7000」による1基目のジャケット設置(2021年10月)
出典:SSE Renewables

 設置海域でのジャケット設置作業は、2021年10月から開始され、2022年10月には水深57.4mの位置にジャケット設置を完了させている。

 今回はその時よりも深い水深58.6mにジャケット設置を行った。

 このジャケットが設置する114基のうち112基目ということなので残りは2基。あともう少しだ。

「Seagreen Wind Farm」の概要
  • 設置位置:スコットランド アンガス海岸から約27kmの北海、最大水深58.6m
  • 発電容量:1,075MW
  • 風力タービン:Vestas V164-10 MW、114基
  • 風車基礎:着床式、ジャケット
  • 完成予定:2023年第2四半期

イタリアのSAIPEMが所有する世界で3番目に大きなクレーン船「SAIPEM 7000」

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風力タービン設置は「Wind Osprey」

The installation of the turbines is being undertaken by the specialist heavy lifting vessels Wind Osprey and other support vessels.

(タービンの設置は、専門の重量物運搬船 Wind Osprey およびその他の支援船によって行われています。)

https://www.seagreenwindenergy.com/offshore

 風力タービンの設置を行っているのは、CADELERが保有する1,200トン吊りSEP起重機船「Wind Osprey」。2023年第2四半期には完成予定なので、この現場が終わった後に1,200トンから1,600トンへのクレーンアップグレードを行うのかも。アップグレードの予定は、クレーンを含む部材などの製作は2023年初頭に開始され、2023年後半から設置作業が行われるというアナウンス。

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洋上変電所の設置

 洋上変電所の設置は、ジャケットを2022年1月に「SAIPEM 7000」、トップサイドを2022年3月に「Thialf」でそれぞれ設置が行われています。

洋上変電所の概要
  • ジャケット 重量5,100トン、設置場所の水深約55m
  • トップサイド 重量4,800トン、長さ40m、幅45m、高さ15m
「Thialf」による洋上変電所のトップサイド設置
出典:Seagreen Wind Energy

オランダのHeerema Marine Contractorsが所有する世界で2番目に大きなクレーン船「Thialf」

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世界のサルベージ オペレーション

来島海峡で水深60mの海底に沈んだ全長約170mの「白虎」引き揚げをはじめ、日本国内でも多くのサルベージオペレーションがおこなわれています。
世界各地で実施されている困難なサルベージの数々を紹介。

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SEP起重機船 世界ランキング 2023

世界的な再生可能エネルギーへの転換に伴い、洋上風力発電の建設は勢いを増すばかり。
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