桟橋で囲まれた中に起重機船!?中国の不思議な荷役クレーン
中国の桟橋に設置された不思議な2台のクレーン。
一見すると桟橋の内水面に起重機船がいるようにも見えますが、画像を見る限り固定されており船ではない。起重機船のように見えるクレーンは、桟橋で荷役をおこなう揚重設備のようです。
設置されているのは、長江に面した中国の江蘇省泰州市にある大明重工(Daming Heavy Industry)の専用桟橋、大明長江港湾ターミナル。
100万トンを超える年間貨物取扱量を想定
クレーンの最大吊り上げ能力はアウトリーチ45mまで1,200トンで、アウトリーチ50mになると950トン。この他に、桟橋上には60トン吊りの走行クレーン2基が設置されています。桟橋の延長は254mあり、1万トン級と5千トン級の船舶を各1隻接岸することが可能で、100万トンを超える年間貨物取扱量が見込まれている。自社製品や地元企業が製造する製品の荷役にクレーンを活用するという。
効率や費用対効果を考えるとメリットだけではないような気もしますが、とにかく発想がスゴイ。
クレーン負荷試験
Daming International Holdingsの掲載情報によると、60トン吊り走行クレーン2基の引き渡しが4月12日におこなわれ、大明長江港湾ターミナルの供用を開始する式典を4月23日に開催。式典では、60トン吊りの走行クレーンにより初めての荷役がおこなわれたことが発表されています。
ただ、この時点で1,200トン吊りクレーンの検査は完了しておらず、報道されている情報では5月12日に検査がおこなわれ、無事に合格したことが報じられていました。
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