2022年9月15日、アメリカのバイデン政権は浮体式洋上風力発電を2035年までに15GW建設し、500 万世帯に電力を供給、コストを70%削減するという野心的な目標を発表。
浮体式洋上風力を2035年までに15GW
これまでバイデン政権として掲げられていた目標は、2021年3月に発表された ”2030年までに30GWの洋上風力発電を展開する” ということでした。これには浮体式、着床式という区別はありませんでしたが、およそ大部分は着床式の洋上風車によって達成されるだろうとされていました。
FACT SHEET: Biden-Harris Administration Announces New Actions to Expand U.S. Offshore Wind Energy
(ファクトシート: バイデンハリス政権は、米国のオフショア風力 エネルギーを拡大するための新しい行動を発表します)
FACT SHEET: Biden-Harris Administration Announces New Actions to Expand U.S. Offshore Wind Energy – The White House
今回発表された目標は、以前の”2030年までに30GW”という目標に基づいて設定。
浮体式洋上風力発電所は世界的にもまだ少ない
現在、アメリカに商用規模で運用されている浮体式洋上風力発電所はまだない。着床式を見ても「Block Island Wind」(30MW)、「Coastal Virginia Offshore Wind」(12MW)の2カ所のみで規模も小さくまだまだこれからといった状況。
日本では長崎県五島市の福江島沖で国内初となる商用規模の浮体式洋上風量発電所の建設が始まろうとしている。発電容量は16.8MW、2.1MWハイブリッドスパー型の浮体式洋上風車8基を設置する。
世界を見ると、ノルウェー西部の沖合140km、北海に建設中の浮体式洋上風力「Hywind Tampen」がある。発電容量は94.6MW、Siemens Gamesa 8.6 MWを11基設置。浮体形状は日本の五島市と同様でスパー型。
よく読まれている記事