中国で1,600トン吊りSEP船「亨通海悦」進水

中国で1,600トン吊りSEP船「亨通海悦」進水 起重機船、クレーン船
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中国で1,600トン吊りSEP船「亨通海悦」進水

半潜水式バージを使用したSEP起重機船「亨通海悦」の進水
出典:天海融合防务装备技术股份有限公司

2024年1月17日、中国の江蘇省南通市通州湾にある欽実佳美能源科技有限公司で建造している1,600トン吊りSEP起重機船「亨通海悦」(Heng Tong Hai Yue)の進水がおこなわれました。

SEP起重機船「亨通海悦」は長さ135m、幅50m、レグ長さは不明ですが最大水深70mの海域で作業が可能。搭載されるクレーンの最大吊り上げ能力は1,600トンで20MWの風力タービン設置が出来るという。

船名亨通海悦
クレーン能力1,600トン
長さ135m
50m
レグ長さ不明
最大作業水深70m
半潜水式バージを使用したSEP起重機船「亨通海悦」の進水
出典:天海融合防务装备技术股份有限公司
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半潜水式バージ「四航永興」による進水作業

DWT45,000トン 半潜水式バージ「四航永興」(SI HANG YONG XING)
出典:China Classification Society

ドックではない場所で建造したSEP起重機船「亨通海悦」の船体を進水させるため、2023年8月に完成した半潜水式バージ「四航永興」を使用。

中国の報道記事によると、進水時のSEP起重機船「亨通海悦」船体重量は19,500トンだったという。半潜水式バージ「四航永興」の載貨重量トン数は47,506トンであるため、全く問題なく搭載することが出来たようです。建造ヤードから半潜水式バージ「四航永興」甲板上までの運搬に使用したSPMT(Self-Propelled Modular Transport)と呼ばれる自走式多軸台車のアクセルラインは680軸。

造船所で大型船の建造というと、深く掘り込まれたドックで建造した後にドック内に注水・進水、そしてゲートを開放して船を曳き出すという方法を多く見ますが、SEP船をはじめ作業船の建造では船底がフラットな場合が多く、巨大な船体でも多数のSPMTを配置して移動させることができるため、半潜水機バージを使用した進水方法が多く採用されている。何より、ドックサイズによって建造できる船舶のサイズが制限されないため、建造船舶の大型化に対応しやすい。

載貨重量トン数とは?

載貨重量トン数(DWT,Deadweight Tonnage)とは、満載喫水線の限度まで貨物を積載したときの全重量から船舶自体の重量を差し引いたトン数。この中には運航に必要な燃料・水・食料などの重量も含まれる。

船名四航永興
(SI HANG YONG XING)
総トン数40,921トン
載貨重量トン数47,506トン
長さ164m
65m
深さ10.2m
最大潜水深度26.8m
半潜水式バージ「四航永興」の概要
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半潜水式バージの甲板上に描かれているのは・・

SEP船を搭載する半潜水式バージの甲板上に描かれているのは何かのコート?

SEP起重機船「亨通海悦」を搭載する半潜水式バージ「四航永興」の甲板上に何やら白線でコートのようなものが描かれているのを発見。

ちょうどアイランド部分に挟まれた位置に描かれているようですが、サッカー用のようにも見えますがサイズ的に小さいのでフットサルでしょうか。休み時間の息抜きにみんなで遊んでいるのを想像すると、少し親近感が湧きました。一つ問題なのはボールがいくつあっても足りないことかも。

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