ドイツのバルト海で建設が進められている洋上風力発電所「Arcadis Ost 1」。昨年11月に開始された「Thialf」による風力タービンは24基の設置が完了。全部で27基の風力タービン設置を予定していましたが残りの3基については間をあけて秋に設置するという、その理由は?
Arcadis Ost 1で24基の風力タービン設置、残りは秋に…なぜ?
Successful Installation of 24 Arcadis Ost 1 Turbines
(24 台の Arcadis Ost 1 タービンの設置に成功)
https://www.heerema.com/news/successful-installation-of-24-arcadis-ost-1-turbines?hs_preview=jJdhTCgI-109258622560
ドイツで建設が進められている発電容量257MWの洋上風力発電所「Arcadis Ost 1」。出力9.5MWのVestas V174-9.5MWの風力タービン27基で構成され、設置を行うのは世界で2番目に大きな14,200トン吊りクレーン船「Thialf」。
「Thialf」を所有するHeerema Marine Contractorsは、自社のウェブサイトで27基の風力タービンのうち24基の設置が完了したことを発表。残りの3基については秋に設置を行うという。
残り3基の風力タービンを秋に設置する理由
Unfortunately, Vestas incurred delays on the deliveries of some rotor blades. The remaining three turbines will be installed upcoming Autumn, completing the 257 MW wind farm.
(残念ながら、Vestas は一部のローター ブレードの配送に遅延が発生しました。 残りの 3 つのタービンは秋に設置され、257 MW の風力発電所が完成します。)
https://www.heerema.com/news/successful-installation-of-24-arcadis-ost-1-turbines?hs_preview=jJdhTCgI-109258622560
サラッと書かれているように見えますが、とんでもなく大問題のような気が。
「Thialf」のAIS情報を確認するとバルト海を去り、北海の沖合に帰っていました。基地港にしているオランダのロッテルダムから「Arcadis Ost 1」の建設場所まではおよそ1,450km、800マイル程度の距離があり、道中に架かるGreat Belt Linkの桁下制限により、改造を行ったAフレームを格納しなければ通過することは出来ない。まるっきり追加費用になるこの往復の回航費はVestasが負担するのか?
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