RORO船「フェリー粟国」による支援物資の海上輸送
2024年1月10日、日本財団は和幸船舶株式会社(本社:兵庫県神戸市)のRORO船「フェリー粟国」(FERRY AGUNI)による支援物資の海上輸送を実施。発電機5台、灯油2,000L、軽油1,000Lをトラック5台に分けて積んだ状態で「フェリー粟国」へ搭載し、金沢港から輪島港へ海上輸送。到着後はRORO船である「フェリー粟国」からトラックを自走させて陸揚げし、そのまま特別養護老人ホームや小中学校など5カ所へ届けるという。
支援は被災地自治体と連携しており、当面は金沢港と輪島港を1日1往復して物資のピストン輸送を続ける予定。15日からは温水シャワーシステム100台、手洗い場200台などの輸送が計画されており、届ける港や避難所は順次広げていくそうです。
RORO船フェリー粟国(FERRY AGUNI)
2002年に竣工し、建造当初は沖縄県で那覇港と粟国港を結ぶ航路に就航していましたが、引退後に売船され現在の和幸船舶株式会社へ。
船名 | フェリー粟国 |
総トン数 | 462トン |
長さ | 65m |
幅 | 11.6m |
速力 | 17ノット |
積載能力 | 250トン |
建造年 | 2002年5月 |
1便目の輸送を終えた「フェリー粟国」金沢港へ帰港
「フェリー粟国」のAIS情報によると今回の海上輸送での支援をおこなうため、1月7日に宮崎県を出港。そして、金沢港に到着したのは1月10日朝7時頃。そのまま支援物資を積んだトラックを搭載する作業をおこない、11時30分頃に金沢港を出港。輪島港までの約100km、およそ54海里を航行して16時頃に輪島港到着。19時前に輪島港を出港して23時頃に金沢港へ帰港。なかなかハード。
報道されている画像を見ると支援物資を積んだトラックはユニック付き。「フェリー粟国」の輪島港滞在時間は、およそ3時間。なので、その間に予定されている被災地へ支援物資を運び、ユニックで荷下ろし後、フェリーまで帰ってきていると思われる。運転手の方もなかなかハード。
- 1月7日宮崎県を出港
- 1月10日
07:00頃金沢港 到着そのまま支援物資を積んだトラックを搭載
- 11:30頃金沢港 出港
54海里 ÷ 4.5時間 = 12ノット(平均速力)
- 16:00頃輪島港 到着
輪島港での滞在時間は約3時間
- 19:00前輪島港 出港
- 23:00頃金沢港 到着
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