キプロスから支援物資を積んだ台船曳航開始、ガザ受け入れ桟橋建設中

キプロスから支援物資を積んだ台船曳航開始、ガザ受け入れ桟橋建設中 事件・事故
スポンサーリンク

キプロスから支援物資を積んだ台船曳航開始

2024年3月12日、World Central Kitchenが「Operation Safeena」と呼んでいるキプロスからガザへの支援物資海上輸送が開始されました。12日午前9時頃(現地時間)、支援物資200トンを積んだバージがサルベージ兼救助船の「OPEN ARMS」に曳航されてキプロスのラルナカを出港。

曳航をおこなうボート「OPEN ARMS」は全長36mでそこまで大きくありませんが、支援物資を積んだバージはさらに小さい。バージの長さはボートの2/3程度なので全長約20mくらいでしょうか。安定性という面から考えると小さすぎて不安な感じがします。

ガザ側の受け入れ桟橋建設中

数週間の準備を経て、WCK のセーフエナ作戦が進行中です。 私たちは困っているパレスチナ人のために約200トンの食糧を送りました。 援助物資はオープン・アームズ・ボートで航行し、ガザに届けられる予定で、私たちのチームは積荷を下ろすための桟橋を建設中です。

X | World Central Kitchen(@WCKitchen

World Central Kitchenは、Xへの投稿の中で支援物資を積んだバージとボートがキプロスを出港したことに加えて、ガザ側で積荷を下ろすための桟橋を建設中であることを明らかにしています。

重機を使用して桟橋を建設する様子からは土砂を入れているだけのように見えるで、係船時の水深確保は厳しそう。小さなバージを座礁させた状態で積荷の支援物資を下ろすという方法を考えているのかもしれません。

速力2~3ノットで曳航中

曳船「OPEN ARMS」のAIS情報を確認すると、平均3ノット程度のゆっくりした速力ですが順調にガザを目指して航行していました。キプロスのラルナカを出港して約24時間後の時点で全体のおよそ1/3の位置。このままのペースでいくと到着予定は3月15日正午前後(現地時間)の見込み。

いろいろなリスクを考えると支援物資の輸送中はAISをOFFにするのかと思っていましたが、普通に確認することができました。

サルベージ/救助船「OPEN ARMS」

船名OPEN ARMS
総トン数427トン
長さ36m
9m
船籍スペイン
建造年1974年
サルベージ/救助船「OPEN ARMS」
出典:MarineTraffic | Greceanu Cristian
スポンサーリンク
興味深い海の世界

あらゆるものが巨大な海の世界。
なかでもインパクトの強い画像を中心に海の世界を紹介。

スポンサーリンク
世界のサルベージ オペレーション

来島海峡で水深60mの海底に沈んだ全長約170mの「白虎」引き揚げをはじめ、日本国内でも多くのサルベージオペレーションがおこなわれています。
世界各地で実施されている困難なサルベージの数々を紹介。

Crane1000をもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む

タイトルとURLをコピーしました