大分で運航予定のホーバークラフト1隻目がついに進水!海上公試へ

大分で運航予定のホーバークラフト1隻目がついに進水!海上公試へ 国内ニュース
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大分で運航予定のホーバークラフト1隻目がついに進水!

 大分空港海上アクセスとして導入する国内唯一のホーバークラフト運航にあたり、イギリスのGriffon Hoverworkで建造されている3隻のホーバークラフトのうち、1隻目の「Baien」がこのたび進水しました。

 大分のホーバークラフト導入については楽しみにしている方が多いと思いますが、それだけに6月初旬に大分県から明らかにされた動作確認試験中の「リフトファン」破損による納期遅延という情報は非常に残念でした。そして、その影響により納入予定が大幅に遅延するという結果に。

 1隻目の「Baien」は2ヵ月遅れ、2隻目の「Banri」は1カ月遅れ。3隻目の「Tanso」は影響がでなかったようで納入予定の変更無し。

ホーバークラフト3隻の納入予定(当初予定と納期遅延後の予定)

1隻目 「Baien」 2023年7月20日 → 2023年9月下旬(2ヵ月遅れ)

2隻目 「Banri」 2023年10月12日 → 203年11月中旬(1ヶ月遅れ)

3隻目 「Tanso」 2024年1月18日 → 変更無し

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ホーバークラフト「Baien」は拠点を移し海上公試へ

Griffon HoverworkのTwitter投稿

Griffon Hoverwork is delighted to announce the start of trials on ‘Baien’, the first of three hovercraft for the Oita Prefecture in Japan. The 12000TD craft was launched from Griffon’s Portchester shipyard and will be based in Ryde for the remained of the sea trials.

(Griffon Hoverworkは、日本の大分県向けホバークラフト 3 機のうちの最初の機体である「Baien」の試験開始を発表できることを嬉しく思います。 12000TD クラフトはグリフォンのポートチェスター造船所から進水され、残りの海洋試験の間ライドに拠点を置くことになります。)

https://twitter.com/GriffonGHL/status/1671482102791979008

 Griffon Hoverwork が更新した Twitter の投稿によると、進水した1隻目のホーバークラフト「Baien」は、ポートチェスターの建造場所から南へ約13kmにあるライドへ拠点を移し、海上公試(sea trials)が実施される予定。

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納入予定から逆算すると7月中には1隻目の輸送を開始

 以前の記事でも書きましたが、建造しているイギリスから大分までの運搬距離は地球半周分に相当する約2万km。何かしらの運搬船にホーバークラフトを搭載した状態で輸送すると思いますが、平均10ノットで航行しても1ヶ月半かかるほど長い道のり。実際は経由地に寄港したり、天候により遅れる影響を考慮して、長めに見積もると輸送にかかる日数は約2ヵ月。

イギリスから大分までの運搬経路

【kmをマイルに換算】

20,000km ÷ 1.852km ≒ 10,800マイル

【平均10ノットで航行した時の所要時間】

10,800マイル ÷ 10ノット = 1,080時間

【輸送に必要な所要日数】

1,080時間 ÷ 24時間 = 45日 = 1ヶ月半

 1隻目のホーバークラフト「Baien」が大分へ納入されるのは、2023年9月下旬頃の予定。納入予定から逆算すると7月中にはホーバークラフトの輸送を開始する必要がありそう。

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2023年5月時点の建造状況

大分県の掲載記事【2023年6月1日更新】

ホーバークラフト 建造状況(令和5年5月)

ホーバークラフトは令和4年1月より建造を開始しています。1番船「Baien」は塗装作業がほぼ完了し、電気設備の取付けを行っています。2番船「Banri」も電気艤装が始まっており、3番船「Tanso」は船体上部構造を建造中です。今後もホーバークラフトの建造状況を随時発信していきます。

https://www.pref.oita.jp/site/hovercraft/hovercraft-construction-may-5.html

 大分県のホームページで紹介されているホーバークラフトの建造情報。掲載情報にはタイムラグがあり、6月1日に更新された内容は5月時点のもの。1隻目の「Baien」進水・海上公試について掲載されるのは、次の更新以降になりそうです。大分県がおこなう建造情報の発信は、ホーバークラフトへの期待感が高まり、とてもいい効果がありそう。少なくとも私の期待感は高まりました。

リンク先 大分県 | 大分空港海上アクセス

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建造建屋から自力で進水

進水のため建造建屋から出船するホーバークラフト「Baien」
出典:Twitter | @GriffonGHL

 イギリスのポートチェスターにある Griffon Hoverwork の建造場所から自力で出船し、進水する様子。動いてるホーバークラフトは想像以上にカッコいい。全体的な船体フォルムや描かれているデザインも魅力的ですが、何より水陸両用という性能が最高。

 大分への到着が待ち遠しい。

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