チリ沖で960MWの浮体式洋上風力建設に向けコンソーシアム設立
17 Energy & SC Power launch Viento Azul Biobío Consortium, pledging to drive Chile’s Offshore Wind future
(17 Energy と SC Power が Viento Azul Biobío コンソーシアムを立ち上げ、チリの洋上風力発電の未来を推進することを約束)
出典:https://www.vientoazulbiobio.cl/news/17-energy-amp-sc-power-launch-viento-azul-biobo-consortium-pledging-to-drive-chiles-offshore-wind-future
2024年8月1日、英国を拠点とする17 Energyとチリを拠点とするSC Powerのコンソーシアムはチリ沖で計画を進める総発電容量960MWの浮体式洋上風力発電所建設に向けたコンソーシアムViento Azul Biobío(VAB)設立を発表しました。
チリ中部のビオビオ(Biobío)州沖に建設を計画している浮体式洋上風力発電プロジェクトの名称はコンソーシアム名と同じViento Azul Biobío。
VABコンソーシアムは気候変動、関連する環境汚染、生物多様性の喪失といった問題を解決し、エネルギーミックスを多様化。地元のコミュニティ、業界、政府との緊密な協力に加え、電力網の大規模な脱炭素化を支援することで、持続可能な経済基盤を構築し、チリに有益な洋上風力発電プロジェクトの開発を目指すと述べています。
浮体式洋上風力発電プロジェクト「Viento Azul Biobío」
VABのウェブサイトに掲載されている情報によると、チリ中部に位置するビオビオ州沖に建設を計画している浮体式洋上風力発電プロジェクト「Viento Azul Biobío」の目標発電容量は500MW~1GW。開発には最低7年が必要だと想定されており、運用開始目標は2030年で25~30年間運用する計画。発電した電力は、グリーン水素や持続可能な燃料生産にも使用される可能性があるという。
VABのDaniel Perdomoプロジェクトディレクターは、15MWの浮体式風力タービン64基を設置し、総発電容量は960MWになると述べている。
チリ中部のビオビオ州沖という場所を選定した理由について、好条件の風況や電力需要、既存の電力インフラが整っていることなどが挙げられています。VABのウェブサイトでは、設置エリアの水深が浮体式に適しているということも記載されており、逆に着床式の設置には適していないとも言えます。
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