米国初の大規模洋上風力で使用するトランジションピースが完成

米国初の大規模洋上風力で使用するトランジションピースが完成着床式

 アメリカ初の商業ベースでの大規模洋上風力発電所となる「Vineyard Wind 1」で使用する62基のトランジションピースの内、最初の1基目がスペインで製造されました。

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「Vineyard Wind 1」最初のトランジションピースが完成

 スペイン北部にあるアビレス(Avilés)で「Vineyard Wind 1」のトランジションピース62基の内、最初の1基目が完成したそうです。製造を行ったのは WINDAR renovables 。

 WINDAR renovables は、スペインに拠点を置き風力タービン用のタワー製造や洋上風力産業の基礎部材製造を手掛ける企業。

米国初の大規模洋上風力「Vineyard Wind 1」

 「Vineyard Wind 1」は、アメリカの北東部に位置するマサチューセッツ州のマーサズ・ヴィンヤード島沖15マイルに建設中のアメリカ初となる大規模洋上風力発電所。設備容量は800MW。設置される風車タービンはGEの「Haliade-X 13 MW」が62基。

 SIEMENS GAMESAがGEに対して起こしたアメリカでの特許裁判で、Haliade-Xが米国内での製造・販売禁止という裁定が下された中、特許使用料を支払う事で免除されのがこの「Vineyard Wind 1」。SIEMENS GAMESAに対してGEが支払う特許使用料は1MWあたり30,000ドル。

 2023年に稼働予定。2021年11月に工事は着工されていますが、進捗が随分と遅いのは気のせいでしょうか。

Dominion Energyが建造中のSEP起重機船「Charybdis」
出典:YouTube | GustoMSC

 アメリカでの洋上風車設置作業では「ジョーンズ法」による制約で通常の作業に比べると部材の積込に関して手間が増えて余計に時間がかかってしまいます。

 現況、米国建造のSEP起重機船は1隻もいない状態。「ジョーンズ法」に準拠した最初のSEP起重機船「Charybdis」は、テキサス州ブラウンズビルの造船所 Keppel AmFELS で建造中ですが、完成予定は2023年末。

 「Vineyard Wind 1」でモノパイル、TP、風車タービン設置及び洋上変電所の基礎とトップサイド設置を請け負っているのは、DEME Offshore US 。DEME が所有するSEP起重機船「SEA INSTALLER」の使用が予定されていますが1隻で間に合うのか疑問。他にも設置船が配船されるのかもしれませんが、日本と同じように6月~11月はハリケーンによる影響が考えられるので工程的には厳しそうです。

SEP起重機船「SEA INSTALLER」
出典:DEME

 「SEA INSTALLER」は、2021年8月に900トン吊りから1,600トン吊りへのアップグレードが発表されていましたが、ここ数か月間トルコの造船所に停泊しているので改造中なんだと思います。オフィシャル記事には記載が無いようなので詳細不明ですが。

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