ロサンゼルス港でコンテナ船「One Henry Hudson」火災発生

ロサンゼルス港でコンテナ船「One Henry Hudson」火災発生 事件・事故
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ロサンゼルス港でコンテナ船「One Henry Hudson」火災発生

2025年11月21日、アメリカ西海岸のカリフォルニア州ロサンゼルス港に停泊していたコンテナ船「One Henry Hudson」で火災が発生。

ロサンゼルス市消防局(LAFD,Los Angeles Fire Department)の発表情報によると、火災発生は11月21日18時38分。火災はデッキ下の複数の階層で発生し、そのほとんどはアクセス不可能な場所だったという。同日20時ごろ、船体中央部で爆発が発生して船内照明とクレーン電源を喪失。船体は傾くことなく安定した状態でしたが、爆発および火災の影響を受けた複数の区画で危険物質が検出されたため、LAFDの危険物処理チームが継続的な大気監視を実施。煙の測定値は正常範囲内に留まっていましたが、万全を期すために統合司令部はサンペドロとウィルミントンの住民に対し、予防的な屋内退避命令を発令。船内状況が悪化したため、統合司令部は全消防隊員に船外への退避を命じ、消火活動はマスターストリームと呼ばれる長距離放水が可能な先端ノズルを用いて安全な距離から継続。

11月22日03時ごろ、統合司令部の各機関はコンテナ船「One Henry Hudson」をロサンゼルス港からヴィンセント・トーマス橋を通過して沖合へ曳航するための作業を調整。その間も消火活動や監視作業は継続。同日04時43分、コンテナ船「One Henry Hudson」はエンジェルズ・ゲート灯台(Angel’s Gate Lighthouse)付近の岸から約1マイル(約1.6km)に移動を完了。まだ火災は鎮火していないため、消火活動は継続される見込みだという。

火災による負傷者は報告されていない。コンテナ船「One Henry Hudson」が港外へ移動したことにより周辺住民に対する屋内退避命令はすべて解除されている。

コンテナ船「One Henry Hudson」で火災が発生する前の動静は、11月7日に東京を出港し、11月19日にロサンゼルス港到着。火災原因はまだ特定されていませんが、つい2週間前に東京を出港した船舶で火災が起きていることから、日本国内の港で同様の事故が起こる可能性は十分考えられる。

出典:U.S. Coast Guard
出典:U.S. Coast Guard
出典:U.S. Coast Guard

コンテナ船「One Henry Hudson」

コンテナ船「One Henry Hudson」
出典:MarineTraffic | Vincent de Koning
日本海事協会(ClassNK)に登録されているコンテナ船「One Henry Hudson」のRegister of Ship
  • Owner(船主):F.J. LINES INC.
  • Manager(運航会社):FUKUJIN KISEN CO., LTD.(福神汽船株式会社)
  • Shipbuilder(建造):IHI Marine United Inc. Kure Shipyard.(IHIマリンユナイテッド呉工場、現 ジャパン マリンユナイテッド)
船名One Henry Hudson
総トン数98,747トン
載貨重量トン98,849トン
コンテナ積載容量9,040TEU
長さ336m
45.8m
深さ24.4m
船籍パナマ
建造年2008年10月

【動画】火災が起きたコンテナ船「One Henry Hudson」

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