1,600トンSEP起重機船に搭載する長さ142mのレグ製造開始
2026年6月26日、南通振華重型装備製造で広州サルベージ局(Guangzhou Salvage)向けとなる1,600トン吊りSEP起重機船に搭載するレグの製造が開始されました。
広州サルベージ局向けのSEP起重機船はDP-2の自動船位保持装置(DPS)を備え、1,600トン吊りのメインクレーンと400トン吊りの補助クレーンを搭載。船体寸法は長さ138m、幅55m、深さ10m、設計喫水6.5m。
今回製造を開始したSEP起重機船の主要部材となる4本のレグは、長さ142mで完成すると世界最長。重量は約1,300トンにおよび、レグの主要構造部には高張力鋼「EH690」(引張強さ690N/mm2)が採用されており、溶接精度や寸法公差に対して極めて厳しい基準が求められている。長さ142mのレグにより、洋上で船体をジャッキアップさせることが出来る作業水深は最大で90m。搭載される1,600トン吊りクレーンの揚程210m(甲板上)と合わせて施工可能な作業範囲が大幅に拡大。
長さ142m、世界最長のレグ

SEP起重機船でレグが140mを超える長さのものは世界的に見ても珍しい程に長い。
レグの製造開始を報じる中国メディアの画像に映る横断幕にも ”世界最长桩腿ー广州打捞局1600吨深水起重船项目桩腿开工仪式”(世界最長のレグー広州サルベージ局の1,600トン深海クレーン船プロジェクトにおけるレグの製造開始式)と記載されているのが確認できます。
長さ142mのレグを搭載する広州サルベージ局向けのSEP起重機船は、2025年12月26日に上海振华重工(ZPMC)と広州サルベージ局との間で建造契約を締結。契約総額は11億4,880万元、日本円に換算すると約256億円(1元=22.3円として換算)と報じられている。本船自体は2026年3月16日に建造着工。完成・引き渡し予定は不明。
レグ下端に取り付けるパイルシューと呼ばれる部材については、2026年4月8日に製造開始。世界最長のレグに取り付けるパイルシューも世界最大級の大きさで、寸法は長さ17m、幅16m、高さ9.5m。
関連 建造費約256億円、ZPMCが広州サルベージ局向けSEP船建造
関連 レグ長さ142mのSEP起重機船に搭載する世界最大のパイルシュー製造開始
- 2025年12月建造契約締結
契約総額は11億4,880万元(日本円に換算すると約256億円)
- 2026年3月建造開始
- 4月パイルシュー製造開始
- 6月レグ製造開始
広州サルベージ局向け1,600トン吊りSEP起重機船

出典:ZPMC
| 船名 | 未発表 |
| クレーン能力 | (メイン)1,600トン (補助)400トン |
| 揚程 | 210m |
| 長さ | 138m |
| 幅 | 55m |
| 深さ | 10m |
| 設計喫水 | 6.5m |
| レグ長さ | 142m |
| 最大作業水深 | 90m |
| 宿泊設備 | 150人 |
| DPS | DP-2 |



















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