2022年7月22日、カナダのプリンスエドワード島沖で乗客182人、乗組員18人が乗ったフェリー「HOLIDAY ISLAND」(全長99m、総トン数3,037トン)の機関室から火災が発生。沈没するのを防ぐため意図的に港外の浅瀬にフェリーを座礁させ、乗客全員が救助された。
フェリー「HOLIDAY ISLAND」で火災発生
カナダのフェリー会社「Northumberland Ferries Limited」が運航する搭乗定員399人のフェリー「HOLIDAY ISLAND」の機関室から火災が発生。
火災は発生時、乗客182人、乗員18人の計200人が乗船していた。
フェリーはカナダのノバスコシア州カリブーとウッド・アイランズを行き来する定期フェリー。1日4往復の便があり、所要時間は75分。事故当時はカリブーを出港してウッド・アイランズへ向かっていた。
船上での火災発生は重大事故に繋がりますが、最も恐ろしいのはやっぱり沈没。
火災発生後、フェリーの船長はアンカーを落とした上で、ウッド・アイランズ港外の浅瀬にフェリーを意図的に座礁させた。定期フェリーの船長なので周辺海域については熟知しているのでしょう、船体への損傷が最小限に抑えられる海底地盤の場所を選んで座礁させたようです。
結果、火災は抑えられ乗客182人は無事に救助。素晴らしい船長判断。
2015年から第29代カナダ首相を務めるジャスティン・トルドー首相はTwitterでこの事件に言及。
Twitterの翻訳
MV HOLIDAY ISLANDの乗客全員が無事着陸したと聞いて安心しました。また、非常に迅速に行動し、避難を促進するのを助けてくれた乗組員とファーストレスポンダーにも感謝したいと思います。あなたの努力に感謝します。
Justin Trudeau / Twitter
救助される画像に出てくる避難用のすべり台みたいなものってフェリーに常備されてたんでしょうか。航空機から脱出する時に見かけるものに似てます。こういった緊急資材は常備しておくべきですね。
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