オランダの「Oceanco」で建造中のAmazon創業者ジェフ・ベゾス氏の超大型ヨット「Y721」。2022年の初めに完成後の高すぎるマストが原因で、通航する橋の一部を撤去するという話が持ち上がり騒ぎを引き起こしていました。
「Y721」が進水されたようですが、通航の支障になっていた「De Hef」は解体されたのでしょうか?
「Y721」進水
「Oceanco」での進水作業は午前1時から始められ、午前3時頃には超大型ヨット「Y721」曳航開始。
マストは搭載されていない状態だが、当初予定していたルートとは違うルートを使用。目的地は同じロッテルダムにある「Greenport」。
進水した「Y721」は「De Hef」を通らないルートで目的地の「Greenport」へ向かった。
👆上の航行経路を見ても分かるように、今回通ったルートは当初予定していたルートより距離が長く非効率。隠密に移動を完遂したかったのでしょう。
ですが、午前3時頃に「Oceanco」を出発した超大型ヨット「Y721」は午前6時に目的地の「Greenport」に到着。
距離にすると44km、24海里。平均速力8ノットで航行。非常に急いで目的地に向かったことが分かる。
「Y721」は、「Greenport」でマストを搭載する事ができ、ここから北海へのルート上に橋は無いので、問題なく北海へ出ることが可能。
一応、これで「Y721」が抱えていた問題は解消され、完成へ向けた道筋が出来たように思えます。ただ、深夜の曳航や曳航ルートの変更などコソコソ感が半端ないですね。
橋の撤去に反対する人たちが企てていた「Throwing eggs at superyacht Jeff Bezos」(ジェフ・ベゾスのスーパーヨットに卵を投げる)というイベントも予定されていたくらいだから仕方がないかもしれませんが。
通称「De Hef」と呼ばれる「コーニングスハーフェン橋」は私たちが思っている以上に現地の方にとっては愛すべき大切な存在だったという事でしょう。
逆に言うとこれ以上、感情を逆なでしないようにするための配慮としてコッソリ進水、移動をおこなったとも取れます。最初に橋を一部撤去するという方法を選択してしまったことが全ての間違いの始まり。
【動画】進水した超大型ヨット「Y721」
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