半潜水式運搬船に内陸貨物船9隻、中国からオランダへ輸送開始



出典:SAL Heavy Lift
2024年2月21日、SAL Heavy LiftはLinkedInへの投稿で半潜水式重量物運搬船「重任121」(ZHONG REN 121)に内陸貨物船を搭載し、中国の江蘇省南通市からオランダのロッテルダムへ輸送開始したことを発表しました。
運搬船「重任121」に積まれた船は9隻。船の大きさは様々で、長さ63~135m、幅11.45~22.8m。総重量は11,800トンにもなるそうです。
積んだ船が船尾側に14mオーバーハングしていることから、安全対策として追加の船舶用灯火を設置。さらに長期間に及ぶ航行中、積んでいる内陸貨物船の船倉内に水が溜まるのを防ぐために排水穴が設置されたという。
半潜水式重量物運搬船「重任121」のAIS情報によると、2024年2月初旬に中国での積込がおこなわれた後、2月7日にオランダのロッテルダムへ向けて出港していました。
半潜水式重量物運搬船「重任121」
船名 | 重任121 |
総トン数 | 26,225トン |
載貨重量トン | 26,321トン |
長さ | 169m |
幅 | 39.8m |
深さ | 10.9m |
最大甲板深度 | 10.5m |
船籍 | 中国 |
建造年 | 2022年4月 |

出典:SAL Heavy Lift
SALはShanghai Salvageから2隻の半潜水式運搬船を長期傭船
MIGHTY NEWCOMERS: SAL HEAVY LIFT STRENGTHENS ITS FLEET WITH SUPER MODERN DECK CARRIERS “Zhong Ren 121” and ”Zhong Ren 122”
(強力な新参者:SAL HEAVY LIFTは超最新型デッキキャリア「Zhong Ren 121」と「Zhong Ren 122」で艦隊を強化)
https://sal-heavylift.com/news/latest-news
半潜水式重量物運搬船「重任121」の所有者はShanghai Salvageですが、同型船の「重任122」とともに2隻をSAL HEAVY LIFTが長期傭船して運航しています。2隻の半潜水式重量物運搬船は、2023年12月から2024年2月の間に上海で引き渡しがおこなわれるという。
船に船を積むという類似作業
船に船を積むという方法は見た目のインパクトが強い。さらに多くの隻数を1度に積むとなると強烈。
今回、半潜水式重量物運搬船「重任121」に積まれた隻数は9隻。これまでにも似たような作業を紹介していますが、船の大小はあるものの中には18隻を積んだ運搬船もいました。
半潜水式重量物運搬船「SUN RISE」13隻積込
半潜水式重量物運搬船「新耀華」18隻積込
重量物運搬船「UHL FAST」から船をおろす作業
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