ケイライン・ウインド・サービス(KWS)がシンガポールのマルコポーロ・マリンと洋上風力向けオフショア支援船の共同事業開発に向けて検討を開始する覚書を締結。多数の洋上支援船を保有・運航しているマルコポーロ・マリンからノウハウを吸収し、日本の形態に合わせて再構築すると共に日本人船員の技術力を高めることが狙いのようです。
KWSがマルコポーロ・マリンと洋上支援船の事業開発に向け覚書を締結
2022年12月6日、ケイライン・ウインド・サービス(KWS)は、シンガポールを拠点とするマルコポーロ・マリン(Marco Polo Marine)と洋上風力向けオフショア支援船の共同事業開発に向けて検討を開始する覚書を締結したと発表。
マルコポーロ・マリン(Marco Polo Marine)は、曳船や輸送台船、洋上支援船など約40隻を保有・運航しているシンガポールのオフショア支援船事業会社。インドネシアのバタム島南部バトゥアジ(Batu Aji)に造船所があり造船・修繕事業も営んでいる。
”日本人の手による日本の洋上風力発電の発展”
ケイライン・ウインド・サービスのプレスリリースによると、多数の洋上支援船を保有・運航しているマルコポーロ・マリンからノウハウを吸収し、日本の形態に合わせて再構築すると共に日本人船員の技術力を高めることが狙いのようです。
アジア、シンガポールの企業との協業という点についても言及し、マルコポーロ・マリンがアジア水域で培ったノウハウは欧州モデルよりも日本の実情に取り入れやすいものであると感じていると述べています。
日本人の手で日本の海を拓く
ケイライン・ウインド・サービス株式会社 (klinewind.jp)
すべては、”日本人の手で日本の海を拓く”というケイライン・ウインド・サービスの理念に基づくもので、プレスリリースの中でも「日本人の手による日本の洋上風力発電の発展」に大いに資するものであるという考えを明らかにしている。
こういった気概を表明できる企業は頼もしいですね。心の底から応援します。
2022年8月には五洋建設と船舶管理等に関する協業について覚書を締結
ケイライン・ウインド・サービスは、2022年8月に五洋建設と洋上風力の建設・保守分野における船舶管理等に関する協業について覚書を締結している。
ケイライン・ウインド・サービスが保有するオフショア支援船の活用に加え、必要なSOV船(Service Operation Vessel)等の船舶についても、両社で協業を前提に検討することを発表していた。
マルコポーロ・マリンは、2022年9月に6,000万ドル、日本円で約82億円の費用を投じてSOV船を建造すると発表している。
建造するSOV船は、長さ83m、幅21m、動作補償機能が付いたギャングウェイやクレーン、最大110人を搭載する大容量の宿泊設備に加え、ハイブリッドバッテリー駆動システムなど最先端のグリーン技術が装備され炭素排出量を低減する設計になっている。
五洋建設は直接マルコポーロ・マリンとは関係ありませんが、ケイライン・ウインド・サービスと協業を行う事業を通じて間接的に繋がるような感じなので、メリットはありそう。友達の友達は友達、みたいなことになるんでしょうか。
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